湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第21節_vs鹿島(H)】『ハイジャンプ超滞空キラーヘッド』○3x-2

スタメンが発表された瞬間、何がなんでも勝たなければならない試合になった。鹿島は水曜日の浦和戦から中2日の強行日程の中、スタメンを1枚しか入れ替えなかった。真夏のアウェイ連戦ということを考慮するなら、少々ありえない。

浦和戦で勝ちきれなかった悔しさをそのままぶつけたかったのか、レオ・シルバを欠いて移籍で3人失って交代に値する控えが不在なのか、それとも「相手が湘南ならこのままでもイケるやろ」とでも思われたか。

スタメン

坂が負傷から戻ってきた。代わりに不在の間の大黒柱だったフレイレがサブからも外れているのは入れ替わりで負傷だろうか。冬一が右ワイドに戻り、最前線はリョーゴ天馬のだりゅーというセット。こちらでは武富の姿がベンチからも消えた。うーむ。

サブで目を引くのは、何と言っても岡本復帰。心配されたウメさんも元気な姿を見せてくれた。新戦力のやーまんクリスランも名を連ねた。中断明けの再出発に相応しい布陣になったと素直に思えるメンバーになったと思う。

だからこそ、負けられなかった。インターバルの間にミニキャンプを実施、持てるチーム力の全てを注ぎ込んで、有り余る調整期間を最大限に活かして、この日を迎えていたのだから。…これで負けるなら、J1で生きていくなんて言えやしないじゃないか。

試合

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互いに持ち味を示しつつ攻めあう前半。ただそれができるのは湘南のペースとニアリーイコール。湘南はサイドを起点に何度となくゴールに迫れた。位置取りとしても敵陣に近いところでプレーできていたので、安心感はあったかな。

DAZN集計的ではシュート本数(枠内)も湘南(3)9-3(2)鹿島と差がついたが、枠内では差がつかなかったのはお察しw。疲労も考慮したか鹿島は積極的には前に出てこず、支配率は半々くらい。万全の鹿島だったらこうはならないだろうなという数字。

後半開始早々に、ゲームは大きく動いた。前半の好調さをそのまま継続して、立て続けに2点を奪ってみせた。共に右サイドに寄せておいてから杉岡を使うパターンであり、ここは鹿島の守備が少々入りが悪かったかなというところか。

自陣右サイドからのスローインを前方に蹴り出されたボールを収めたのはのだりゅー。直前にも右サイドから攻め込んでいたからか、実に6人もの鹿島の選手が…杉岡をケアすべき永木までもが右サイドに釣られていた。

ドフリーの杉岡氏、急いで戻ってくる永木を意に介さず、ダイレクトでアーリークロスを流し込む。そこに走り込んだリョーゴが足で合わせて先制!

2点目はわずか3分後、やはり右サイドから。こぼれ球を拾った未月がドリブル突貫、鹿島の選手を十分に引きつけたところで、駆け上がってきた杉岡氏にパス。走ってきた勢いのまま放たれたシュートは永木に当たってこぼれ、反応したのはのだりゅー!


【公式】ゴール動画:山﨑 凌吾(湘南)49分 湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第21節 2019/8/3


【公式】ゴール動画:野田 隆之介(湘南)52分 湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第21節 2019/8/3

しかしここから鹿島が上位を争う意地を見せる。一気に2枚変えて流れを変えてきた。湘南も先に3点目を奪えれば試合を決められるところなのだが、望外の2点で余裕が生まれたことで前に出られなくなり、鹿島の侵攻を止められなくなってしまう。

61分、自陣深くの相手スローインから、何やらフワフワポイポイと繋がれて失点。続く73分には天馬が不用意に与えてしまったPKからの同点弾。約20分を残して、試合は振り出しに戻ってしまった。

しかしここから試合をひっくり返すまでの馬力は残されていなかった鹿島。湘南は粘り強く鹿島の攻撃を跳ね返しながら、岡本ウメさんクリスランと選手交代を進めて、徐々に試合を押し返していく。

長い6分のロスタイム。頭をよぎる去年のホーム鹿島戦、山根のブザービート。しかしその『奇跡のカード』は、今年はもうアウェイ浦和戦で使ってしまっていた。そう何度も起こり得ぬからこその奇跡なれど、ここまで来たら期待せずにはいられない。

中央クリスランから、左サイドを駆け上がるウメさんにパスが通る。追いかけてきた杉岡氏に一度戻されて、ダイレクトの低いクロス。弾かれて左サイドからのスローイン、ウメさんが上手くコーナーをもぎ取る。もういつ終わってもおかしくない。

ウメさんのCKはファーに飛んでいく。そこに頭一つ高く飛び上がったのは、坂。マークについていた永木は、坂の存在を一度見失ってしまい、余裕のあるジャンプを許してしまった。打点の高いヘッドはクロスバーを叩いてゴールに吸い込まれた。

その歓喜の中で、試合終了。今季2回目、ホーム鹿島戦2年連続のブザービーター。酷暑の中で、90分以上を戦い抜いた末に、コレが出来るだけの準備が出来ていたからこそ、掴み取った勝利だった。


【公式】ゴール動画:坂 圭祐(湘南)90+6分 湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第21節 2019/8/3

総評:☆☆☆☆☆☆☆☆

劇的な幕切れには☆9以上が相応しいのだろうが、2点先制したところで簡単に追いつかれてしまったところは減点材料。勝ち点を1に値切られていたら、かなり悔しいことになっていたハズだ。勝ちきってくれたことには、嬉しいというかホッとした。

最初にも書いたけれど、やはり試合の条件的には格段にこちらが有利だったわけで。追いつかれる前に3点目を奪って試合を決められたら一番良かったんだけどな。とはいえ、鹿島の意地を跳ね返しての勝利は格別なのは間違いない。うむ。

カウンターからの岡本の馬力を感じるシュートは、帰ってきてくれたことを実感した。クリスランの裏抜けからのシュートは惜しくもオフサイドに終わったが、その力強さは今後に十分期待できるものだった。やーまんの出番も遠からず来るだろう。

戻ってきた戦力と、新しい戦力を、ここから更に融合させて、加速していきたい。


DAZNハイライト20190803 鹿島アントラーズ戦

次の試合は

リーグ戦からは一時離れて、『JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 2019 KANAGAWA』ですよ。名前長いよ!w 去年のルヴァン杯制覇の御褒美に、南米のクラブとのガチ試合。

「JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦」情報! « 湘南ベルマーレ公式サイト

バイオリズムどん底の時じゃなくて、少なからず上向きの時に戦えるのが嬉しい。相手も連戦中に更に日本に遠征してきてくれる。こちらもガチメンバーで迎え撃つしかあるまいて。そうでなければ鹿島にも顔向けできないしね。

今の自分達の最高のチカラで『JAPANESE TRADITIONAL SHONAN STYLE』を世界中に見せつけよう。その上で勝てたなら、サイコーだ。