この曲が流れる時にピッチに登場するのは、『世界』を相手に戦う選手達。この試合は河をくだりきって大海に漕ぎ出した(by眞壁会長)湘南ベルマーレが、一段ステップを上がった証として勝ち取った、湘南として初の国際試合なのだ。
平塚に鳴り響く『FIFAアンセム』! #bellmare #AthleticoNoJapão pic.twitter.com/82bNoZm7Pn
— レヴィ (@revys48) 2019年8月7日
月並みだけれど、動画撮りながらジーン…と来た。『FIFAアンセム』の中を戦場に赴くのが、サムライブルーではなく緑と蒼のユニフォーム。何という高揚感だろう。もっとも、試合が進むにつれて現実を見せつけられて冷静になっていくんだけど。
スタメン
🏆王者決定戦🏆
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2019年8月7日
アトレチコ パラナエンセ戦スタメン
GK:松原修平
DF:フレイレ 小野田将人 鈴木冬一
MF:岡本拓也 松田天馬 金子大毅 毛利駿也
FW:指宿洋史 山田直輝 トカチ
サブ:真田 杉岡 齊藤 古林 梅崎 クリスラン 若月 #bellmare pic.twitter.com/3ItqC6I7JK
松原/毛利/やーまんが初出場、十勝初スタメン、鹿島戦からの連続スタメンは金子/冬一/天馬で、金子が初のキャプテンマーク。未月杉岡氏コバショーウメさんクリスランという豪華なサブ。…えーっと、プレシーズンマッチかな?みたいな。
思った以上にガッツリターンオーバーしてきたので、ちょっと面食らった。まぁリーグ戦を思えば、鹿島戦でただの一戦以上に疲弊したであろう選手達に無理させられないというのは理解はするよ。次は『因縁の』磐田戦だしね。
ただね。今の湘南ベルマーレの全てで、南米のトップクラスのクラブ相手にどこまでやれるのかを見たかった。少しでも爪痕を残せていたと思うんだがなぁ。鹿島戦といい、国際試合絡みでこんな日程しか組めないのはアカンよね。
試合
キックオフからしばらくは、様子見だったのか静かに進行。湘南の攻撃がどうにも加速していかないのに対して、徐々にアトレチコ・パラナエンセの牙が湘南ゴールに迫ってくるようになっていく。
前半スコアレスで終わりたかった41分、右からの何てことないクロスにドフリーで合わされて先制を許す。周囲に湘南の選手はいたが、ほぼ棒立ちで誰も競れず。これは位置取りとかが上手かったのか、守備が稚拙だったのか。
流れを替えたい後半開始時、湘南は冬一→未月/岡本→コバショー/やーまん→杉岡、54分には指宿→クリスランと立て続けに6枚の枠のうち4枚を投入。少々攻撃の回転が上がってきたかなと思ったら、56分にスーパーミドルを叩き込まれた。
それでも早めに1点返せれば…との祈りも虚しく、63分には3失点目。ゴールの目の前で、またしてもドフリーで待ち構えられてアッサリ流し込まれた。試合終盤にも更に失点して、想定外の4失点負けという大惨事になってしまった。
総評:☆☆☆
いやー思った以上に何もさせてもらえなかった感。これはレギュラーメンバー揃い踏みでも結果は変わらなかっただろうね。コチラが強度を上げても、向こうはソレを上回ってきただろう。それくらいの余裕は感じた。
誰が出ても変わらぬスタイルで戦えるのが湘南の強みとはいえ、このレベルだとこうなってしまう。ACLを戦うJ1上位陣の幹の太さを、改めて羨ましく感じる。高いレベルで1.5~2チーム分が組めるのが、世界で戦うということなんだろう。
世界を戦う試合を祝福するかのように流れる『FIFAアンセム』。その場に足を踏み入れるには、湘南は足らないモノが多すぎた。目指すステージは海の向こうの蜃気楼の遥か彼方。次にこの曲がかかる舞台に立つ時には、湘南スタイルを爆発させたいものだ。
【20190807ハイライト】JリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦 アトレチコ・パラナエンセ戦
次の試合は
さて、ここから先は目の前の試合を戦っていくのみ。日曜日にアウェイ磐田戦ですよ。その磐田、直近9試合で1勝2分6敗で最下位に沈む。名波さんが解任された後も1勝3敗と、復調のきっかけを掴みきれずにいる状況だ。
アトレティコ戦で戦力を温存したのは、苦しんでいる相手に勝つ可能性を少しでも高めるためのハズだ。勝ってこそ、ベストメンバーで戦えなかったアトレティコにも、この試合のために不利な日程を強いられた鹿島にも、少しばかり報いることになる。
湘南は鹿島戦の勝利で10位グループに浮上、浦和の背中を追いかけている。浦和戦のブザービートからは苦戦が続いたけれど、磐田戦からは加速していきたいところだ。