湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第7節_vs東京∨(A)】 『10代カルテット』○3-2

またもやミスから奪われた先制点。正直落胆したし、堅守を誇る東京∨相手に追いかける展開は厳しいなとも思った。しかし、失点直後に組まれた円陣。そのわずかな時間で、湘南はあっけなく息を吹き返した。連敗と”負のスパイラル”を避けられたのは、去年の苦闘の経験故だ。

発表されたスタメンに、入場前のビジター待機列からも驚きの声が上がっていた。高山を失った中盤に起用されたのは石原。DFに杉岡氏、シャドーに入った神谷、サブに入ったミキと共に、10代4人というフレッシュ&チャレンジングなメンバーだった。

立ち上がりから、5連勝の自信と共に東京Vが攻め込んでくる。攻守で選手の距離感が良く、小気味よいパス回しからの攻撃が続いて湘南は守勢に回る。それでも圧力はそれほど感じなかったので、ここできちんと受け止められれば反撃のタイミングはあると思っていた。

ところが前半16分、エアポケットに入り込んだような失点を喫する。ゴール前のボールを杉岡氏が半端なクリア。一番近くにいたのはシュンスケだったが、追いかける形になって対応が後手に回ったのが痛かった。その隙を見逃さずにダイレクトボレーでゴールに叩き込まれた。

そこで前述の円陣だ。これまでやってきて、これからやっていくことの確認。相手の出方への対応。そして恐らく言葉にはしなかったろうけれど、不在の高山への想いと、杉岡氏の失点につながるミスを帳消しにしなければという決意の、無言の共有。

顔には出てはいなかったがw、杉岡氏の動揺もかなりあったはずだ。それを救ったのは、先制されてから時間にしてわずか5分後。失点の場面に居合わせたキャプテンの意地と決意だった。

試合再開後、明らかに前への勢いが増し、攻撃にリズムの出てきた湘南。帰陣してブロックを作る東京∨DF陣の間を、神谷からシュンスケへ鋭く斜めに切り裂くようなパス。ワンタッチでDFをかわして、ゴール右隅に綺麗に流し込んで同点。

自分たちでギアチェンジして試合を押し戻した湘南、さらに12分後。俊輝がボール奪取から持ち込んでショートカウンター。追い越したやーまんがDFを引きつけながらシュート。その間に上がってきていたジネイが、GKの弾いたボールを決めてくれた。

開幕戦の1失点のみだった東京∨から、前半だけで2点を取っての逆転。これで追いつかれたら再び流れを持って行かれる可能性もあったが、後半9分に神谷のCKをシュンスケがヘッドで叩き込んで2点差に出来た。結果的にこのダメ押しがとてつもなく大きかった。

後半互いに攻め合う好ゲーム、後半ロスタイムにロングシュートを決められて試合自体は3対2で終わったが、これが2対2や3対3でドローだったら、東京∨のダメージは無きに等しいものだっただろう。ここで勝ちきれたことで、少なくとも明暗クッキリつけられた。

この日の敗戦から成長できるか、崩れるのか。前節の湘南の不安を、今度は東京∨が抱え込む番になったハズ。新監督を迎えてまだ数ヶ月、とても可能性を感じるサッカーをしていた。平塚で迎撃する7月までに、互いにどこまで成長できているか。楽しみでもあり、怖くもある。

湘南に目を戻すと、10代カルテットの大胆起用で高山不在の不安感を一掃できたのが最高だったね。初先発の石原もサブ出場のミキもノビノビやれていたし、神谷も去年同様の輝きを見せていた。去年自分が救われた神谷が杉岡氏を救う2アシスト。良い相乗効果を生んでいるね。

思い出すのもツラい去年の10連敗、ついにピッチ内からは修正できず、サブ組中心の天皇杯を待たなければならなかった。即座に立て直せたことは成長だ。去年できなかったのは…やっぱりアウェイ新潟で勝っちゃったのが罠だった気がするなぁ…。

心配なのは秋元の負傷。最後の失点の場面で変な跳ね方をしたボールに指を持っていかれて、試合後の整列もせずに治療に戻ってしまった。あれから発表もないし骨折ってことにはなってないと思うが、次節は出られまい。既にベラピも離脱しているし、代役をどうするか。

あとは、しばらく出番の無い秋野。サブには入っているので負傷ではないハズ。つまり、単純に選択肢から漏れているということだ。J1でスタメン格だった選手、能力が無いわけがない。湘南スタイルに馴染めていないようにも見えなかったが。うーむ。

何はともあれ、再び力強く一歩を踏み出すことができた。これがフロックなのかどうかは、次節ホーム岐阜戦で見極めたい。岐阜は戦績自体は伸びてきていないが、名古屋を圧倒していた試合をDAZNで観ている。緩んだ入り方をしたら、讃岐戦の二の舞になるぞ。

讃岐戦と東京∨戦の得失点差はマイナス2だ。簡単な試合にはならないだろうことは承知だが、岐阜戦でこのマイナスを精算できるような結果になるなら、再び加速していけるだろう。

いやー、それにしても久しぶりの駒沢は寒かった。雨やむ予報だったのに風雨どんどん強くなってくんだもの。ぎりぎりのところで風邪はひかなかったものの、試合中はかなりツラかった。ギリギリで桜を満喫できたのはいいけど、週末の平塚に桜は残っているだろうか。