湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・1st第06節_vs甲府(A)】 『自壊』×1-3

わかってたはずだ。先制点を与えたら甲府に”割り切られる”と。

わかってたはずだ。”割り切った”甲府を崩すのは簡単ではないと。

わかってたはずだ。集中を切らしたらロングカウンターに刺されると。

わかってたはずだ。今年の自分達が所謂『危険な時間帯』に失点が多いと。

それなのに、何故開始5分というタイミングで簡単に失点した?

それなのに、何故後半ロスタイムという時間帯に、カウンターに屈した?

祈りを込めてアウェイに集ったベルサポの哀しみが、チームに伝わっているかい?

引いて守る相手を崩しきるために、2016年版湘南スタイル『究極の攻撃サッカー』を模索しているんだ。その権化たる甲府相手に勝利という形でこれまでの苦闘に報いることができたら、自分達の進む道の正しさを証明することにつながったことだろう。

事実、先制を許してからしばらくしてから、後半ロスタイム突入まで、甲府のゴールに幾度も迫る場面を作り出せていた。去年のホームで甲府のブロックに手も足も出なかったことを思えば、自分達の試みの方向性が的外れではないことは証明できたはずだ。

た・だ・し。

それもこれも全部、開始5分のコーナーキックに対する軽い対応で、全てが台無しになってからなんだよ。ショートコーナー狙いの相手選手がいるのに一人に対応させて簡単にボールを上げさせて、ゴール前に入ってくるボールを皆で見送って、相手に先に触られて押し込まれ。

この試合の重要性を思えば、こうも簡単に失点するような試合になんてなるはずがないと、ヒリヒリするような緊張感の中で前半は終えるんだろうな…と思っていたよ。自分達から試合を壊すような、あっけない失点。あまりの出来事に、今年初めて心が折れかけた。

それでも、先制して心の余裕の出来た甲府の守備に対して、何度も斬り込んでいけていたのは前述の通り。特に追いついてからの展開は…ホントに今年はこんなんばっかりだけど…悪くなかったどころか、もったいない決定機も何度かあった。なぁ大槻?

人数をかけて固く守る甲府相手に、いつもよりも横パスも増えてはいた。それに対して「逃げんな!」「縦に入れろよ!」とか声が出ていたけど、無策に放り込んだらそれこそ去年の二の舞。

ボールを動かして人も動いて、隙を見つけたら素早く縦へ。それ自体は間違っていたとは思わない。流れの中からの得点にはならなかったけど、焦れずに続けたからこそPKを奪えた。

それが『究極』なのかどうかはともかく、これまでの湘南スタイルから更に一歩踏み込んだ攻撃的なサッカーになってはいる。勝負をかける時はボールホルダーとの距離を密にして、人数をかけたショートパス交換からの素早い縦への攻撃。

…ただ、チャンス構築に人数を割く分だけ、ゴール前の迫力は足りなくなる。多い時には7人もの選手が雪崩れ込んでいたのが去年の湘南スタイルだけど、今年は2人…頑張っても3人がいいところ。いや、フツーのクラブならそんだけ中にいれば十分なんだろうけどさw。

当たり前になりすぎてたけど、流れの中でゴール前に7人走りこんできてるってオカシイな。画面外にGK含めて3人しかいないw。 #bellmare pic.twitter.com/0Sc3I9tNwp— レヴィ (@revys48) 2015年10月17日

攻撃が突破できなかった時に食らうカウンターにも弱みが出る。サイドの前方に人数が集中するから、スペースが有り余る。リスクを承知で攻めるのだから、宇宙開発でもいいからシュートで攻撃を終わらないと。以前からそう言われてきたけれど、今年のスタイルでは徹底しないとね。

毎試合のように内容に一定の手応えは残るのに、結果が出ない。場面はそれぞれ違えども、同じように危険な時間帯に失点する。自分達のスタイルの手応えを信じられている間に、どこかで負の連鎖を断ち切らないと…この日が好機だったんだけどなぁ…。

次節はホームで鹿島を迎え撃つ。そう、あの永木亮太氏が移籍していった、あの鹿島だ。鹿島さんには何の恨みもないけれど、個人的な感情で『絶対に』負けたくない。永木氏に、あの天然男にも伝わるように、今の湘南の全てを見せつけてやろう。意地を見せろよ、選手たち!!