正直なところ、退屈していた。何も出来なかったという意味では浦和戦と同じだけれど、あの試合では湘南のチャレンジのほぼ全てが防がれてしまった。この試合は…なかなかチャレンジすらできていなかったように見えた。どこまでが監督の指示なのかはわからないけれど。
「内容はけして悪くない」というのが唯一の心の拠り所だったのに、その内容すらついてこなくなってしまったら、いったい何を心の糧にすればいいのか。ホーム三連戦の初戦、相手は去年まで湘南を牽引した永木氏の移籍した鹿島。きっかけを掴むには良いカードだったんだけど…。
湘南のストロングを出させなかった鹿島が巧かったのか、湘南が臆病だったのか。…両方だったんだろうけども。ついでに失点の仕方がどうにもよろしくない。あまりにあっけなさすぎて執念を感じないのよね。２失点目は前半ロスタイムで、やっぱり時間帯悪いし。
ノンプレッシャーでアーリークロスを放り込まれて、人数はいるのに誰か急いでケアするでもなく簡単に２対２になり、ＤＦがかぶったところをスルーされて、ドフリーのＭＵさんにあっけなく決められて失点。去年あれほど頼もしかったバーイアさん、今年はどうにもキレが無い。
ゴール前５対３で人数は十分なところに再びノンプレッシャーでクロスを入れられると、ＤＦといっしょに相手が潰れる。誰も触れずに流れたボールを、逆サイドに走りこんできた相手がゴール前に戻すと、慌てて足を出したバイーアさんがゴールに蹴りこんでしまって２失点目。
お気付きだろうか、ここまでゴールキーパー村山は右往左往しているだけで何もできていない。もちろん失点は彼だけの責任ではないけれど、流石に印象が悪すぎる。風が強かったとはいえ、ロングキックがそのままタッチラインを割る場面も多かった。反撃を機運を消し去るミスだ。
ダメ押しの３失点目は、相手陣内でボールを奪われると、ドフリーだったＭＵさんに縦パスを入れられて２対２。ピンポイントでゴール前にパスを入れられ、後ろから追いかけるだけになってしまったシマムーを置き去りにした土井にワンタッチでゴールに流し込まれた。
…ここまでワクワクしない心躍らない試合を、ここまで勝てない状況で見ることになるとは思わなかった。それでも試合後はメインからはブーイングも罵声もそれほど飛ばず。７Ｇ８Ｇからは少々聞こえてきたけれど、鹿島の喜びの声のほうが大きいというね。
ホームで観客が怒ってくれているうちが華だよ。「お前らもっとやれるだろう！」とも思われなくなったら、あとはズルズルと盛り下がって観客が減っていくばかり。この日は神戸戦の８０００人台から大幅に持ち直して１３０００人台。永木氏効果の無くなる今週末はどうなるか。
あ、永木氏と言えばもちろんフツーに強敵でしたな。選手紹介では拍手とブーイングが半々くらいで、もちろん俺はブーイングしましたｗ。膝を痛めて途中交代したけど、ボックストゥボックスを駆け抜けてきた”あの”永木氏が歯車の一つで役割に徹すれば、そりゃ強敵だよってね。
途中交代して、ベンチで膝のケア(？)をしてもらってる永木氏。 pic.twitter.com/3p8Q5AAndX— レヴィ (@revys48) 2016年4月16日
次の試合は水曜日、菓子杯磐田戦。昇格組には負けられない…いやいやもう大宮に負けてるし。勝敗なんてどうでもいい…なんて絶対言わないけれど、この日のような及び腰な試合だけはしてくれるな。観客席に勇気の伝わらないサッカーなんて、湘南スタイルとは呼ばないぞ。
