湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・1st第05節_vs神戸(H)】 『Incredible!!』×1-2

ミスが許されないポジションというものは存在する。サッカーにミスはつきものなのだが、ゴールキーパーには常に100点に近いプレーが求められる。当然ながらミスが失点に直結するからであり、基本的に得点の動きが少ないサッカーでは命取りになりかねないからだ。

この日の湘南は、YNC名古屋戦での公式戦初勝利の勢いそのままに、キックオフ直後から神戸を圧倒した。サイドを自在に抉って何度となくチャンスを作り、11分にはダイスケのゴールで早々に先制。完全に試合の主導権を握っていたんだ…あの時までは。

その3分後、予期せぬプレーが湘南の流れを失わせる。ボールをキャッチしたゴールキーパー村山のスローがペドロジュニオールに当たってしまい、攻め残っていた渡邉が難なく湘南ゴールに流し込んで、あっさり同点。いや待てって。何なのソレ。

先制してからも好機を作っていたし、それまでの好調さを思えば、あまりに想定外の同点劇。スタジアムの雰囲気も一気に落ち込んだし、ピッチ上の選手にも明らかな落胆が見て取れた。

最初にも書いたけど、サッカーにミスはつきもの。誰かのミスはピッチ上の全員で挽回しなければならない。監督も「誰かがミスしたら文句を言う前に走ってやれ」と言っている。しかし走行距離やスプリント回数ではフォローできないミスでは…どうしようもない。

ここで一気に湘南のリズムが崩れた。それまで軽やかに回っていた攻撃が影を潜め、神戸は完全に息を吹き返した。湘南が流れを取り戻すのは、34分に神戸に勝ち越しゴールを押し込まれ、相手が守備に重心を移してからのことだった。

湘南は村山のミスを帳消しにするために、後半攻めに攻めた。最終的にシュート数は15本まで伸びたけど、相手をビビらせたかというと、そこまでの攻撃はできなかったように見えた。結局後半は試合は動かず、そのまま敗戦。やるせなさと悔しさだけが積み重なった。

ホントに…ね。追い付かれるあの瞬間までは、今日はホーム初勝利&リーグ戦初勝利はイタダキだな~なんて思えるくらいだったんよ。誇張無しで何点取るかと思ったくらいで。ここまでの苦戦は無駄ではなかったと、今日から湘南の反撃が始まるんだと…思った矢先だったんだ。

今までの誰かとの比較はしたくない。今いる選手を信じるしかない…んだけどさ、ありゃないよ村山さん。やらかしたことも、そのタイミングも、サイアクだ。猛省するのはもちろん、生まれ変わったつもりで試合に更に集中してもらわないとさ。失った信用を取り戻すのは大変だよ。

曇り空の中、平塚の桜は七分咲きまで花開いた。しかし週明けの雨でずいぶんと花びらを散らせてしまったらしい。今は満開を迎えられなかった桜を惜しんでいる時間は無い。実りの秋を目指して、一歩ずつ進んでいくしか無いんだ。『はじめの一歩』が遠いなぁ…。

再び舞台はナビ杯に移り、もう明日は大宮戦。2013年のJ1では、シーズンの”句読点”には必ず大宮がいた。そして…あまり良い思い出の無い相手でもある。現在位置を計るには絶好の相手だ。これまでの借りを返すついでに、湘南が再び加速するために…勝とう。