湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第14節_千葉(H)vs金沢(A)】 『あやとり』△1-1

「見せてもらおうか、昨年J3王者の性能とやらを!」…いやはや、感服いたしました。J2上位も頷ける、見事なサッカー。この内容が続けられるなら、今年は大きな落ち込み無く上位を走り続けるだろう。

正直な所、金沢の快進撃には懐疑的だった。勢いのままに突っ走ってるだけなんじゃないかってね。試合を重ねてきての千葉との上位対決なら、本当の姿が観られるかな~と思ってた。でもそこで観たのは、ロクに試合も観ずに想像していたものとは程遠い、魅力あるサッカーだった。

試合開始直後に千葉の攻勢に晒されバタつくも、5分ほどを耐え切ると金沢が落ち着きを取り戻す。442ベースの…何だアレw、082とでも呼びたくなる、やたらハイラインの陣形。8人で作るブロックの間に果敢に攻めこむ千葉の攻撃を、蜘蛛の巣のように吸収し、跳ね返し続けた。

後半に入って、CKの時にゴール前に人数をかけたところに完璧なカウンターで千葉に先制を許すと、今度は082のコンパクトな距離感はそのままに、縦横無尽に攻め上がる。千葉がその勢いに圧されてドン引きの541になってしまったせいで、空いたスペースで金沢が躍動する。

上位の直接対決で、相手の隙を突いての先制。ここは一気呵成に追加点を奪って試合を決めに行きたいところのはずだが、千葉は前に出られなかった。まだ35分を残す試合時間、守りに入るには早過ぎる。プレーオフで散々煮え湯を飲まされてなお、勝利への執着が感じられない。

千葉のドン引きコンパクトの陣形に、内から外から攻めこむ金沢。感じるのは、選手同士の間隔を掴む感覚の素晴らしさ。常にフォロワーが近くにいるから、攻撃も守備も無理矢理さが無く、大きな破綻も無い。まるであやとりの糸のように、絡めとる指のように。

もちろん個の力では差はあった。そしてそこでは勝負せずに組織の力で対抗…言葉で表すのは簡単だけれど、それを実践するのは難しい。ましてや上位を争うほどの完成度で、だ。お見事。

攻め続けた結果、ロスタイムに同点に追いつく金沢。しかしそれで金沢の勢いが弱まって、ようやくここから試合終了までは千葉が攻勢に出る。ようやくだ。あまりに反撃が遅すぎた。

最後の最後で森本のヘッドがきわどい所でノーゴール判定されたけど、誰が見ても完全にゴールラインを割ってなければ得点にならないのなら、きわどい止まりならノーゴールなのは当然。試合全体を観ても、ドロー決着は妥当に思う。勝利を自ら手放したのは、千葉だった。

と言うわけで、初フクアリだったわけだけど。噂通りの素晴らしいスタジアムだったね。周回できる回廊、客席全てを覆う屋根…コンパクトだけど規模的には十分。平塚を改修するにしても新築にしても、ここが良いお手本になるだろう。フードパークは平塚の圧勝だったけどね!w

噂の『喜作』の「ソーセージ盛り」は焼きたてで美味しかったけど、やっぱりソーセージ。タッパー持参してまでたらふく食おうとは思わないな。あとは画像のアウェイ側ゴール裏で売ってた「いちごけずり」。岡山で同様のものがあったけど、コッチのほうが美味しかった。

あとフクアリで印象的だったのが、風車でスタジアムまでの通りを彩るヤツね。海風でクルクル回って綺麗だった。スタジアムでサポーターがせっせと作ってた。試合後に全部引っこ抜いて片付けなくても、出しっぱなしでいいんじゃないかなぁ。街の良い名物になりそうなものだが。

という訳で、千葉は遠かった(片道2時間半くらいかな)けど楽しんできましたよ。今度参戦する時は、是非とも湘南の試合で訪れたいものだ。もちろんお互いJ1でね!(笑)