木曜日という変則日程の試合は、白熱する好ゲームとなった。スコアレスだったけど、湘南サポだけでなく単独開催ということで冷やかしでｗ観ていた他のチームのサポさんにも、概ね評判が良かったようだ。
キックオフから一気呵成に攻め上がる湘南。返す刀でゴールに迫る柏。どちらも球際激しく、画面越しにも気迫が伝わってくるプレーの応酬で、とても見応えのある試合になった。Ｊ１でこういう試合ができるようになったんだねぇ…相手が前に出てきてさえくれれば。良いことだ。
本人達が隠してないからいいんだけどｗ、監督同士が元チームメイトで仲がよく互いと互いの率いるチームをリスペクトした結果なんだけどね。シーズン終盤のホントにシビれる状況下での対戦だったら、もっとシビアに対戦相手のウィークポイントをえぐり合うことになるだろうし。
試合で特筆すべきは１トップ２シャドーの選択が、前節決勝ゴールの元気印大槻、イエロー累積明けの休養十分高山、久々出場なれど運動量豊富な山田が選ばれたこと。１トップの位置に山田という、湘南スタイルの根幹である前線からのプレッシングに特化した、実質ゼロトップ。
湘南のワントップといえばポストプレーの印象だが、ポジションを入れ替わりつつ前線から相手を追い回す３人からは、新しい湘南スタイルの萌芽が見えてきた。ゼロトップに目処が立ったことで、今後の戦略の幅は広がるだろう。逆にアリソンとセザールさんは正念場だけども。
互いに死力を尽くして殴りあう中、湘南の最大のチャンスが後半２５分に訪れる。湘南の攻撃をしのいだ柏のカウンターのロングボールをワタルが掠め取り、攻め残っていた高山にアウトサイドで正確にコントロールされた縦パス。オフサイドギリギリのダブルクロスカウンター。
高山はＧＫと１対１に持ち込むが、シュートはＧＫに弾かれてゴールならず。武富も決定機を一度外してくれていて、奇しくもキーマンと予想した二人が「ここで決めてさえいれば…」という展開になってしまった。互いに古巣に健在ぶりを示せたことは良かったんじゃないかな。
リーグ戦でのホーム未勝利、かつ前節は山形に０－３敗戦。ここでの勝利を渇望していた柏相手に、ＧＷから続く大連戦の最終日に良い試合ができた上で勝ち点１を拾えたことは、大満足とはいかないが十分に価値のあるドローだった。スコアレスで無ければ花丸だったんだがなぁ。
真っ先に試合を消化したこともあって、暫定順位で８位に上昇。上に浦和・FC東京・ガンバ・広島・川崎・横浜FM・鳥栖しかいない風景は新鮮だ。もっとも今日の結果によっては４つは順位が落ちかねないので、あと数時間はこの景色を楽しんでおくことにしよう。
次回の試合は、一週間近く試合間隔が空いて２０日(水)にナビ杯松本戦。ここから６月７日(土)まで、再びナビ杯予選を絡めての６連戦になる。リーグ戦１ｓｔが残り５試合、ナビ杯予選が残り３試合。ここを過ぎれば一気に楽になれる、つまりは今が踏ん張りどころということだ。
そんな中での松本山雅戦。以前山形戦の時にも書いたけど、Ｊ２を二位以下に影をも踏ませぬ戦績で優勝したチームがここで負けたら、去年末からの伸びシロで追いつかれたことになってしまう。難敵松本、何としても勝てなんて言わないが、絶対に負けられないぞ。
と言うわけで(？)、週末に湘南の試合が無いので、日曜日にフクアリの千葉対金沢を観に行ってくることにしました。初めてのフクアリが応援するチーム以外の試合になろうとは…ｗ。
距離的には甲府に行くのと変わらない時間で行けてしまうのね。すなわち遠いとも言うけどｗ。Ｊ２上位争いの渦中で今が旬の金沢タイフーンのサッカー、どんなものか見せていただきます。
