湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・1st第07節_vs横浜FM(A)】 『いかだ』×0-3

荒波に揉まれて壊れていく『いかだ』のように、湘南の攻撃はマリノスを脅かすことなく形を崩されていった。そこには前節・前々節までの希望は無かった。正直に言えば試合に語るべき内容さえも無かった。

試合の中で湘南の時間は開始5分まで。それ以降はあらゆる手段で攻撃を無駄にして、そこからカウンターを招いていた。終盤まで1点差で済んでいたのは、古巣対決だった秋元の奮闘故だ。

しかし1点差だから希望があったかと言われると、そうではなかった。何かの間違いでマリノスがミスって同点になってくれたらいいなぁというくらいの、甘すぎる期待しか持てなかった。試合後に、我慢しきれなかった湘南ゴール裏からブーイングが発生してしまうくらいには。

フリーランニングで相手のマークをズラすこともできず、まるで逃げ道を探すようなパス回し。それで攻撃が形になっていればともかく、それすらミスって相手に掻っ攫われて、球際での競り合いでも負け、片っ端からカウンターの餌食になってしまう。

縦への推進力も含めて、湘南のやりたかった攻撃をマリノスに全てやられてしまった印象。マリノスが上手かったというのとあるが、それ以上に湘南が稚拙すぎた。ここまでが上手く行きすぎだったのか、今回がお粗末すぎたのかはわからないが、それは次節で明らかになるはずだ。

いかだは半壊してしまったが、まだまだ航海は続く。なおかつGWの連戦の初戦が終わったばかりでもある。何が足りなくてこうなってしまったのか、短い時間で整理して解決しなければならない。いかだを縛る紐をどんな力で結い直して、荒波を乗り越えていく推進力はどうするのか。

差し当たって問題なのは、湘南のカウンターの推進力を警戒して&湘南の弱点である決定力不足を看破されていて、ひとまず湘南にボールを持たせておけば何とかなると思われていて、実際に何とかなってしまっていることだ。対戦をビビらせることが全く出来ていない。

ボールを持たされても、相手のディフェンスをくぐりぬけ…ようと懸命に縦にチャレンジするところまでは、少なくとも前節までは出来ていた。そこがわずかな希望の光でもあった。だからこそ、今までの試合ではブーイングも発生していなかったんだ。

試合終了10分前、ちょっと足に違和感を覚えてゴール裏の中心から離れた。空席になっていた地帯に移動して、椅子にドッカリと座って心を試合から少し離して、試合と湘南の応援を眺めていた。ピッチから伝わってこない熱と、それを求めつつもボリュームが落ちていく声援…。

選手の背中を押すゴール裏の熱。ピッチから選手が発する熱。どちらが先なのかと言えば、後者のはずだ。試合の主役は選手達なのだから。このまま相手に上回られ続けるなら、二年前の繰り返しになってしまう。無い物ねだりはできない。現有戦力で打開していかなければならない。

曺監督の腕の見せどころだし、それができなかったらスタイルも何も無い。増えていく失点はこの際どうでも…よくはないが後回し。得点できるほどに前への推進力が出てくれば、きっと失点も減っていく。俺達のハートに火をつけてくれ。その火が希望の灯火にもなるだろう。