湘南はあんなスタイルのくせに、後半にはスタミナ切れて走れなくなる~みたいな風潮になってるけど、それオカシイから。J1レベルには何とかなれたかな~というだけで、J1クラブを凌駕したわけじゃない。
J2では問題なくフルタイム走れていたけれど、J1では前半こそ何とか自分達のスタイルを出せていても、相手が対応をしてくる後半近くからは自分達のスタイルが出しにくくなるだけのこと。自分の思い通りに走るのと、相手に走らされるのでは、疲れ方に差が出るのは当然。
二年前はこちらの足が止まったところから押し切られていたが、それを何とか耐えられるようになったからこそ、今季の公式戦では未だ1敗という戦績を残せていることに繋がっている。
そして山形戦。共にJ1に昇格してきた相手との直接対決に負けるわけにはいかない。もしもここで引き分け以下の結果なら、去年の対戦以降にシステムを変えた山形に、そこからの伸びシロで追いつかれたことになる。そうなれば去年の戦績にケチがつきかねない。
監督自らが『年に一回あるかないかぐらいの理想的な展開』と言うくらいの良い立ち上がりで、前半風上に立った湘南が一気呵成に攻め立てた。前から全力プレスがパスミスを呼び、それを掻っ攫った高山が湘南復帰後の初ゴール。隙を見逃さない位置にいることこそが湘南スタイル。
二点目も十分に人数をかけて攻め上がり、相手のバックラインを押し下げておいての、征也のミドルシュート。前半半ばで2点をリードして、その後も前半は完全に試合を支配できていた。大事な局面では競り合いには勝てていたし、ピンチも未然に防げていた。
前半無失点でいけていれば後半もこの調子で行けると確信していたが、そうはさせじと前半終了間際にコーナーからゴールに押し込まれ一点差に。この1点が山形に勇気を与えてしまった。
後半は風下になったことも災いしたが、息を吹き返して奥せず前に出てくる山形を、前半ほど押し込めずに反撃を許してしまう。かなりの勢いで何度も攻めこまれたが、ギリギリで押し戻して互いに譲らず、後半はスコアレスで終了。リーグ戦2勝目を掴み取ることができた。
2015年版湘南スタイル=ノータイムフットボールはまだ道半ば、今のところは看板倒れと言われても仕方がないかもしれない。ただし隙を見せたら、少しでも怯んでラインを下げたら、いつだって喉笛に噛みつきに走れるということは示せたはず。今後も油断めさるなJ1チーム!
という訳で、水曜にはナビ杯広島戦(A)、週末はリーグ戦FC東京戦(H)と連戦が続く。U-22戦+山形戦で9日間で4試合をフル出場とか鉄人すぎる活躍だったワタルは、強制的にでも水曜は休ませてほしい。監督がイケるって言っても誰か止めて。お願い。でないと出ちゃうから。
それにしても初めての山形…遠かった~。駅からも近いとは言えないし、スタジアムも平塚より大きい分だけ見難い気がしたし、とりあえず二度目はしばらくいいかなとw。ホテルで食べた夕食のしゃぶしゃぶはビックリするくらい美味しかったけどw。