ほぼベストメンバーの鳥栖相手に、後半の猛攻を凌ぎ切ってのドローは胸を張っていい。しかし相変わらず湘南のリズムの時になかなかシュートに行けない。そこまでの展開が悪くないだけに尚更歯痒さが増す。
前半はほぼ湘南のペースだった。鳥栖が湘南にボールを持たせて自陣に呼びこんでいたのだとしても、そこに割って入る湘南の攻撃は今季一番と言っていいもの。この日の湘南の攻撃の中心になったのは山田。視野の広さとキックの正確さで、自在にチームを操っていた。
本領発揮した山田のタクトで湘南スタイル・オーケストラは色鮮やかに奏でられ、このまま押せ押せで行ければ、いつか鳥栖ゴールをこじ開けられるんじゃないかと思っていた。しかし期待が膨らんでいた前半終了間際に、思わぬアクシデントが待っていた。
前半一番輝いていた山田が、負傷で交代(→大槻)してしまったのだ。キレッキレだった山田の不在と交代カードの余計な消費が、後半ボディブローのように湘南を苦しめることになる。
後半、息を吹き返した鳥栖の猛攻が始まると、湘南は防戦一方。坪井／バイア／島村とＧＫ秋元の大奮闘によって４５分を耐え抜けた。ワタル不在でこの結果は自信につながるだろう。
つかスカパー見たらジョンピルも三竿も欠場選手になってるんだけど、どういうことなの。欠場選手はワタル／コバショー／ジョンピル／三竿。ワタルはともかく他の３人は何があったんだ。湘南は公式発表で怪我人の情報を流さないから、全く状況がわからんのよねぇ。
まだチームとしての伸びシロがある段階で、こんな試合ができた…とも言えるんだが、この序盤での怪我人の多さは心配だ。ついでに怪我による欠場でもないのにサブからも消えたセザールさんは、いったい何をしておるのだ。チミが前線を引っ張っていかんでどうする。
話題が飛んでしまったがｗ、山田の早期交代だ。きっと限界まで引っ張って、後半途中から大竹の投入で試合のテンポを変えることも考えていたと思うんだな。ゴールへの圧力を上げることとパス供給源を維持することを天秤にかけての、大槻投入だったと思うんだが…。
結果的に大竹投入のタイミングを逸したことで展開力が増えず。後半前線の運動量が落ちたことも相まって、前進する力を失ってしまった。シュート力／打開力も必要だけど、やはり大竹／山田の展開力は今の湘南に不可欠なのだと、改めて思い知らされたなぁ。
３月の公式戦、これにて２勝１敗２分。３試合連続無失点には胸を張れるが、とにかく得点が少ない。シュートを撃とう、枠内へ。あえてツッコまんが、わかってるな高山。お前の事だぞ。
さて、週末はリーグ戦に戻って山形戦。Ｊ２を二位以下に影をも踏ませぬ戦績で優勝したチームとして、残留ジンクスを突破してしまうために、何よりドロー沼から脱出するために、何としても勝たねばならぬ。ここはドローは許されない。選手達の意地を観たい。
大事な試合とわかっているから、山形の地へ、初めて参戦してきますわ。遠いなぁ…ｗ。何だか天気もよろしくないっぽいけど、雨雲なんか吹き飛ばす勢いの湘南スタイル、見せて欲しい！！
