湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・1st第02節_vs鹿島(A)】 『アリソン台風』○2-1

“真の”試合巧者・鹿島相手に、アウェイで逆転で今季初勝利という結果。最後まで試合は鹿島のペースだったと言っていい。そんな中でも勝利を掴み取れるチームになれた。それが今年の湘南の成長だ。

試合開始してすぐに先制された場面、浦和戦と全く同じやられ方。人数が足りないままゴール前に合わされて、ディフェンスが一人に集中したところでスルー、ドフリーでシュート打たれて決められるという。これについては完全に弱点として掴まれてる。対処しないとね。

先制されて、正直なところ勝ち点3は無理かなと弱気になったのは事実。ただ、一点差のまま我慢できればあるいは…という想いも同時にあった。何度も決定機を作られたけど、そのたびにGK秋元のファインセーブに救われ、ポストとクロスバーには更に多く救われた。

そして後半、鹿島にほころびが。ゴール前のクロスを待ち構えるワタルに、鹿島の大ベテラン小笠原がペナルティエリア内で無意味な体当たりでPKゲット。ワタルが難なく決めて同点。

ボールを競り合ったわけでもないところで、何であんな不用意なプレーになったのか。ワタルが競り合いに行く進路を邪魔したかっただけなんだろうけど、直前に明らかにワタルの姿を確認していたこともあって、主審の印象は最悪だったろうね。

またもやPKでの得点だったけど、チームにもサポにも勇気をくれた望外の同点劇。それからも劣勢は続いたけど、ジョンピルをアンカーに入れる等で完全には流れを持って行かせなかった。こういうオプションを使えるようになったことも、本当の意味で層が厚くなった証だ。

鹿島のペースのまま我慢を続ける湘南に、最後の最後にようやく勝利の女神がご褒美をくれた。ロスタイムに入った91分のこと。主役は83分から入っていた、新外国人助っ人アリソン。

久しぶりに良い展開でゴールに迫る湘南、右サイド奥で高山がキープ。DFを引きつけておいて大竹に下げられたボールを、ワンタッチで更に後ろに流す。そこに走りこんできたワタルが、完璧なクロスをダイレクトに上げると、アリソンがやっぱり完璧なヘッドでゴールに叩き込んだ。

それにしてもアリソンである。83分から入って即イエロー貰って、ロスタイムに決勝ゴール決めて、試合終了までに2枚目のイエローで退場してチームを大ピンチに陥れるという台風のような暴れっぷり。二年前のアレックス・サンターナを思い出すようなw鮮烈なデビュー。

そして台風が去った試合後の湘南ゴル裏には、台風一過の日本晴れが待っていた。スタジアムを吹き抜ける風は最後まで冷たかったけれど、そんなことを忘れさせてくれる勝利だった。

ミスが多発した試合の中で、決勝ゴールにつながる展開だけがパーフェクトだった。この勝利は『不思議の勝ち』ではない。相手の不運に乗じてではあるが、自分達の力で蜘蛛の糸を手繰り寄せて掴んだ、渾身の勝利だ。最初にも書いたけど『それでも勝てる』という事が重要なんだ。

昇格組の中で最初の勝利でもあり、まだ2戦目とはいえ一桁順位。昇格組の残留ジンクスである『開幕5戦で勝ち点5』が見えてきた。浮つかず、一歩ずつ色んな物をクリアしていこう。