何年たっても鬼門は鬼門、ということなんだろう。湘南の持ち味は消え、水戸の術中に完全にハマり、11節までで一番の苦戦となった。連戦の疲れもスタジアムの相性もあっただろうが…。
色んなところで話題になっているように、水戸とは因縁がある。2年前の4月27日に、9試合を8勝1分(4勝→1分→4勝)で来ていた湘南に、初めて黒星をつけたのが水戸(×1-2)だった。その時に湘南の唯一のゴールを決めた馬場賢治が、今年水戸にレンタルされているのは不思議な巡り合わせだ。
※2009年にはJ1昇格を決めた劇的なドラマがあったが、観ていないので割愛w。
10連勝の湘南と再びほぼ同じ時期に対戦することになって、水戸では2年前の再現を狙っていたし、湘南は同じ轍を踏むわけにはいかないと、互いに意気込んでのリターンマッチとなったわけだ。
湘南は主力に疲れがたまってきているはずだが、スタメンからは負傷のウェリントンが抜けただけだった。前三人を武富/大槻/岡田で構成、あとはいつも通りのメンバー。それが原因かどうかはわからないが、湘南スタイルは水戸に受け止められ、跳ね返された。
互いにチャンスを作り、何度もゴールまであと一歩まで迫った。しかし、首筋まで刃を突きつけあいながらも、前半はノーゴールで終了。試合としては完全に水戸のペースで、胃が締め付けられるような焦燥感だった。
後半の立ち上がりから15分くらいは湘南の時間帯だったが、そこでも得点できなかったことで内心スコアレスドローも覚悟した。それだけ互いの守備への集中力の高さを感じていたが、そこをこじ開けたのは、アーリークロスをノートラップで流し込んだ武富だった! 時間にして79分、今季最も遅い先制点。
そこから何とか追撃を振りきって、開幕11連勝。試合終了間際にはJ1クラスなら確実に決められそうな決定的な場面もあったけど、それは試合中に互いに何度もあったから言いっこなし。全部の得点機がゴールされてたら4-3くらいにはなってたはずだしね。どっちが勝ったかはともかくw。
鍔迫り合いの白熱した試合を、何とか制することができた。全ての試合で拍手喝采の試合なんて無理な話。こういう苦しい試合を勝っていくことは、必ずチームの糧になるはずだ。
…なーんて思えるようになったのは、帰宅してスカパーオンデマンドで試合を見返してからで。現地で試合を観ていた間は「ウェリントンが前線で受けられないと攻撃にならないのか!」「動きが悪すぎる!」「パスが通らないじゃないか!」等と不満タラタラで。
何せ水戸のゴール裏は高さも低く傾斜も少ない芝生スペース、攻撃が上手くいってないことはわかっても、水戸が湘南対策をきっちりやってきてる様子とかまではわからなかったからね。馬場ちゃんが出場できていたら、それだけでどうなったかわからない。そう思えるくらいには追い詰められましたよ、ホント。
さて、GW連戦最後はホームで栃木SC戦。水戸に次ぐ少ない失点数と、水戸以上の得点数で、松本山雅と勝ち点で並ぶ4位につけている。平塚のピッチでなら、湘南スタイルも加速してくれるはずだ。
なお、引っ越しして変わった仕事場は、6日から。というわけで、ホームなのに参戦できません。仕事中なので途中経過も確認できません。連勝なんていつかは終わるなんてわかってるけど、リアルタイムで確認できないところで途切れてほしくない。勝手な願いだけれど、何としても勝ってほしい。
↓最後はケーズデンキスタジアム水戸のパノラマ。二年ぶりだけど、こんな狭かったかねぇ芝生席…。