俺が観てきた2012年以降の湘南にあって、日本人選手の二桁ゴールの例は1人しかいない。2014年(J2)の岡田翔平、14ゴール。あの年はチーム得点王のウェリントンが20ゴールで、1試合の平均得点が2点を越えていたっけ。
J1ではゴールが少なくて現在進行系で苦労しているわけだがw、ついに今年J1でも2桁ゴーラーが生まれるかもしれない。言わずと知れた、湘南2年目で絶賛覚醒中の町野修斗、22歳。この日で8ゴール。後半戦でどこまで記録を伸ばせるだろうか。
勝ち始めた湘南ベルマーレの狙いどおりの攻撃がはまったゴールシーン。中盤のボール回しからどのように相手を崩したか|web Sportiva
スタメン
明治安田生命J1リーグ第18節
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2022年6月26日
🆚 #京都サンガFC ⏰18:30KO
スタメン発表🔥
GK #谷晃生
DF #舘幸希 #大岩一貴 #杉岡大暉
MF #石原広教 #池田昌生 #田中聡 #茨田陽生 #高橋諒
FW #町野修斗 #瀬川祐輔
SUB 馬渡 大野 畑 米本 ウェリントン タリク 大橋#bellmare #ベルマーレ pic.twitter.com/iiPeDZkrtc
畑が戻ってきて、平岡と入れ替わりでサブへ。あとは前節FC東京戦とまるっきり同じメンバー。天皇杯から連続でスタメンになるのは、舘/大岩/おスギ/田中/町野。舘と大岩はこの日も連続でフルタイム出場。乙彼さんです。
出場した選手みんな良かったけれど、守備陣では舘がかなり目立っていた印象。どこにでも現れ、対人の強さを思う存分発揮していた。山本が欠場を続ける中、舘もまた覚醒していくのか。今後も注目したい。
総評:☆☆☆☆☆☆☆☆☆
かつて薫陶を受けたチーム。現在率いるチーム。同じDNAを色濃く受け継ぐ同士の対戦は、一つのプレーの選択やミスで互いの喉元にまで刃が迫る、タイムアップのその瞬間まで熱く激しい試合となった。
ただし、個々の局面で勝っていたのは湘南だった。競り合いではほとんどボールを奪えていたし、相手の攻撃もシュート4本に封じ込めていた。ウタカの個の強さとセットプレー以外では、ほとんど怖さを感じなかったな。
走行距離でもスプリント回数でも相手が上回ったが、全くそうは感じなかったほどに試合を支配できていたように思う。広教がコメントで「おそらくすごく無駄のない戦い方ができたんだと思います。」と語っていたが、きっとその通りなのだろう。
途中から京都の選手が先にバタバタと足がつって倒れていたが、こちらは最後まで足を止めずに走り切ることができていたからね。後半ロスタイムでも広教が時間稼ぎに自らドリブルで攻め上がった場面は、気迫を感じたなぁ。
おなじく広教が「スタジアムの構造上、風もないし暑さがこもっている感じで、その部分のきつさが今年一番」と語っていた。敵地でのキツい環境で、運動量で先に屈せずに戦えたというのは、これから夏の闘いに向けても自信になるだろう。
攻撃でも前半のオフサイドになった町野のゴール未遂があり、後半にもタリクのGKタイマン勝負もあったが、こじ開けたのは実に試合終了間際の87分。
直前に途中交代で入った米本と畑、クリアな思考と疲れていない身体で疲弊した京都守備陣を切り裂いて、仕上げはエース。ゴールこそ町野だけど、貢献度は三等分できるほどに見事な崩しだった。お見事。
ゴール数では川崎戦には及ばないけれど、内容的には今期一番といってもいい快勝で後半戦のスタートを飾れた。清水ガンバが足踏みをしてくれたおかげで、今年初の降格圏脱出。このまま二度と落ちずに上がっていきたいところだが、どうなるか。
2022年6月26日(日)第18節 VS 京都サンガF.C. « 湘南ベルマーレ公式サイト
次の試合は
あっという間に梅雨が明けた7月の最初の試合は、ホームで名古屋戦ですよ。あまりそんな印象が無かったんだけど、ズッ友さんはズルズルと順位を落としてきていた。気がつけば湘南と勝ち点2差。直接対決である。
で、今になって気がついたんだけど、湘南の7月は順位を直接争う相手との試合がてんこ盛り。勝てばトントン拍子で上位進出、負ければ再び降格圏。まさに今年の流れを逆転させられる勝負の月。ひまわりユニと共に、どこまで駆け上がれるか。
ここを抜け出すには、絶賛覚醒中の町野におんぶにだっこでは難しい。町野の負担を分け合えるだけの攻撃の柱が、もうひとりくらい出てきてほしい。池田か、瀬川か、タリクか、それとも。我こそはと名乗り出てきなさい!
あ、そういえば。岡本がピッチに戻ってきましたな。本調子にはまだ遠そうだけども、皆が疲弊してきた頃に万全の状態で戻ってきてくれればいいさ。待ってるぞ!