湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【天皇杯・2回戦_vs国士舘大】 『プロの面目』○1-0

大学生相手は、難しい。どうしても勝って当然という目で観るし、実際勝ってもらわなければ困る。選手もそう感じているはずだし、その重圧も相当のものだろう。だから、相手のヤル気を早めにへし折れなければ、失うモノの無い相手の勢いに圧されてしまうのだろう。

今回は明らかに後手に回った。なかなか攻撃が連動しない湘南は、後半から一気に攻撃のギヤを上げてきた国士舘の前に、何度も集中砲火を浴びた。失点しなかったのは相手が大学生だったからというだけで、Jクラブ相手だったらズタズタにされていただろう。

そんなこの日のスタメンは、当然ながら普段見ない組み合わせ。GK後藤。DFツボさん/安東/石原。MF北斗/武田/未月/奈良輪。FW藤田祥/神谷/表原。個人的に、表原には注目していた。リーグ戦で思うような結果が出ていない中で、存在感を出さなければいけない。

サブは GK伊藤、DF山根/杉岡氏、MF俊輝、FW野田/端戸/宮市。残念ながら新井光くんはベンチ外(笑)。宮市はここでもまだスタメンに割って入るまでには至らず、か。

両チーム選手入場! #bellmare #国士舘大学 #天皇杯 pic.twitter.com/wHlKoTjQv1— レヴィ (@revys48) 2017年6月21日

前半の国士舘は、緊張なのか気負いなのか作戦なのか、大人しかった。DFライン裏に通ったらラッキー的な際どいロングパスを出すくらいのもので、それほど怖い攻撃は無かった。守備は人数が揃っていてもスカスカで、きちんと展開できればゴールは近いと思われた。

ところが湘南の攻撃が、まったく形にならない。攻撃がなかなか連動せず、シュートの3手前あたりでミスったり引っかけられたりで、せっかく相手が前に出てこないでいてくれるのに、全くプレッシャーを与えられていなかった。

前半が終わって「これで大丈夫か」という空気の漂う湘南サイドの観客席。前半スコアレスに抑えたことで意気上がる国士舘サイドの観客席。そしてそれは選手たちも同じだっただろう。

後半からの国士舘の攻撃は、前半がウソのように激しくアグレッシブなものになっていた。もしくは国士舘は、前半戦はひたすら我慢して、後半に入ってから前に出る作戦だったのかもしれない。これぞ東京都予選を勝ち抜き、一回戦でJ3ブラウブリッツ秋田を倒したチームの攻撃だった。

突如として攻勢に出られて冷や汗の連続。何度危ない場面を作られたことか。流れを変えたい湘南、山根や杉岡氏と自力で前に運べる選手を投入するが、状況変わらず。ギリギリのところで国士舘の攻撃を跳ね返してはいるものの、光明が見出だせないまま試合は延長戦に突入。

延長戦に入ってようやく攻め疲れしてきたらしい国士舘大に対して、攻勢に出られるようになってきた湘南。本当は出したくなかったであろう最近出ずっぱりの杉岡氏、連戦ながらも延長戦でも元気一杯。決勝ゴールは、彼の突破からのクロスを藤田祥が合わせてのもの。

残り時間の12分、残った気力を振り絞った国士舘の猛攻を凌ぎきり、ようやく試合終了。最後はプロとしての鍛錬に伴う運動量で上回ったことが勝利を呼び込んだ形で、何とかプロとしての面目は保たれた…のかしらん。

何と言っても今年の天皇杯2回戦はジャイアントなキリングが多かったからね。その仲間入りをせずに済んだのは素直に喜んでもいいだろう。ただ、あそこまで攻撃が形にならなかったのは、チーム関係者は頭が痛いことだろう。何とかしてほしいものだ。

勝ち進んだ天皇杯3回戦は、来月7月12日(水)に平塚でジュビロ磐田戦だ。リーグは入れ替わる形となったが、試合のたびに意識せざるをえないJリーグ参入の同期の桜。地の利を活かして大応援で迎え撃ちたいところだけど、バックスタンドを解放させるまで行くかどうか。

本当なら全力でぶつかって今の自分達の位置づけを確認したいところだけど、大分戦と東京V戦に挟まれてるのよねぇ。今回の内容を観る限りは、完全なターンオーバーでは少々厳しい。20代前半までの選手には、少々無理をしてもらうことになるかもしれないね。

そして週末はアウェイ横浜FC戦。ちょいと雨予報らしいけど、ピッチとスタンドの熱量で雨雲なんて吹き飛ぶくらいの熱戦にしてやろうじゃないの。その上で、勝つのは俺達湘南なのさ!