湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J2・第19節_vs京都(H)】 『ホームで勝つということ』○1-0

試合の後半、終盤戦。スタジアムが久しぶりに大きな一体感を見せていた。スタジアム全体から手拍子が鳴り、ゴール裏からは普段の2倍の声が響いた。その声はロスタイムに入ってからも選手達の背を押し、最後の最後に足の止まった京都守備陣を切り裂いた。

勝手にスタジアムが盛り上がっていったわけじゃない。スタジアムを昂ぶらせるのは、いつだって選手のプレーだ。この日の湘南は、前半からワクワクする展開を何度も見せてくれていた。

この日のスタメンは、今やスタートの定番4バック。前線には石原をFW登録でスタメンという奇策に打って出た。シュンスケはカレー累積休暇終わっても怪我で2戦メンバー外。京都は京都で大黒柱の闘莉王が体調不良でベンチ外、とはいえオリス大黒のツートップは迫力十分だ。

京都はオーソドックスというか普遍的というか、前線のターゲットに割と簡単に当ててくるスタイル。大黒は前線で動き回ってボールを受けて回っていたけど、オリスにはバイーアさんがきちんとマークについていて、中央で二人に決定的な仕事を最後までさせなかった。

それなりに詰めてはくるけれど、京都の守備網の間はスペースがかなりあり、無理矢理作り出さなくても縦パスを受けたりセカンドを拾ったりは容易に見えた。それもあって、シュート本数はなかなか増えなかったけれど、攻撃の停滞感は全く感じていなかった。

という感じで前半終了。ペースを握られた時間帯もあったし、時折り痛い攻撃もあったけれど、京都の攻撃にそれほど怖さは感じていなかった。闘莉王いたら違ったのかもしれないけれどね。それよりも後半、立ち塞がるGK菅野をどう攻略したものかという想いのほうが強かった。

相手の足が止まってきたところで未月や表原の突破力で打開できればと思ったら、まずは前節と同様にしまむー投入(石原out)して杉岡氏を一列上げてきた。実際これで攻撃の圧力がインスタントに増したし、最終盤の歓喜への布石となるのだが。

しまむーが上がってきてタイガーショット打ったり、右サイドからのセンタリングに端戸がドンピシャで頭を合わせたシュートが菅野に横っ飛びで弾かれたり、カウンターからジネイ独走からのシュートだったり、徐々に湘南の攻撃のボルテージが上がっていく。

更なる後半25分にやーまんと入れ替えで表原投入。”俺にはもうゴールしかない”表原、いきなり波状攻撃の起点になるなど、縦横無尽に駆け回って攻撃を更に活性化させていく。

この辺りから、ゴールそして勝利への期待感から、ゴール裏からの声が、スタジアム全体の手拍子が、明らかに大きくなっていった。後半37分にジネイ→藤田祥の交代で舞台は整った。

既に後半ロスタイム1分。左サイド奥のスローインからパスを受けた杉岡氏、四方を囲まれたまま”猪突猛進”。眼前の二人を物ともせず突破して、ニアに走り込む藤田祥へクロス。藤田祥がニアで潰されてボールが抜けていった先に、走り込んできた岡本。ドフリーで蹴り込んでゴール!

藤田祥と潰れた選手含めて、左サイドに6人京都の選手。中央ペナ外に2人。そして右サイドから走り込む岡本に追いつく敵影無し。最後まで運動量の落ちなかった、所謂湘南らしいゴール。

「意味の分からんドリブルでやられた」と岩崎、一方決勝アシストの杉岡は「でたらめというか…」 https://t.co/5BaIm3jiRe #gekisaka #jleague— ゲキサカ (@gekisaka) 2017年6月17日

この時のドリブルについて、杉岡氏は上の記事のように語っている。あそこで一瞬でも足を止めていたら、決勝ゴールは生まれなかった。もう何度も書いてる気がするけど、後半ロスタイムにその判断を冷静にできちゃう高卒ルーキーって、末恐ろしいですにゃホント。

残りのロスタイムも油断なく、タイムアップ。決勝ゴールと試合終了の瞬間のスタジアムの大歓声、これぞ生観戦の醍醐味。周りが皆笑顔で、一ヶ月以上ぶりのハッピーエンド。ホーム平塚で勝つということの意義は、アウェイのそれよりも大きく重いのだ。

福岡を追走しつつ下が揃って足踏みしたので、プレーオフ圏内とは勝ち点5差まで広がった。福岡と勝ち点で並んでいるのは福岡に負けたからで、そういう意味では本当に勿体無い敗戦だ。

2017 J2 第20節 vs 湘南ベルマーレ湘南ベルマーレ側ゴール裏C自由席完売のお知らせhttps://t.co/KXItwMs2FGトップページで前線の3人をフィーチャーしてくれてますが、湘南スタイルの真骨頂はその後ろから追い越す選手達ですぞ。お気をつけあそばせ。 pic.twitter.com/fJw743KrOo— レヴィ (@revys48) 2017年6月19日

その差も次節のアウェイ横浜FC戦、3位との直接対決の結果如何で水泡に帰す。上記の通り湘南ゴル裏は完売、今年も気合の入ったコレオが観られるはずだ。直近5戦で1勝3敗1分とけして波には乗れていない。この機に乗じて叩いてしまいたい相手だ。

おっとその前に、天皇杯2回戦がありますな。出場数の足らない選手中心になるとは思うけど、こんなとこでジャイアントキリングを許してしまって、空気をシラけさせることの無いように。どんな内容でもいいから、週末につなげられる”勝利”という結果を。

シキーニョ選手が期限付き移籍元クラブのコインブラMGに復帰することとなりました。今季2試合の出場ながら、インパクトあるプレーを残してくれたシキーニョ選手。新たな挑戦に臨むシキーニョ選手にもご声援をお願いします!https://t.co/ZVobW67yAE #bellmare pic.twitter.com/sgnR9EVQQi— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2017年6月18日

この度、コインブラMG(ブラジル)より #シキーニョ 選手が大分トリニータ期限付き移籍加入することが決定いたしましたので、お知らせいたします。https://t.co/ON1k1hM2Wo#trinita pic.twitter.com/f0suCQ4Eep— 大分トリニータ【公式】 (@TRINITAofficial) 2017年6月18日

さて。1年レンタルの予定だったシキにゃんが返却、即大分に出されるという事態になりましたな。面白い存在ではあったけれど、前への推進力が欲しければ杉岡氏を一列上げれば事足りるというのがわかってしまったから、フィットを待つ理由が無くなってしまったね。

即座に枠と背番号を空けるということは、そこに誰かを呼ぶ計画が進んでいる…と思いたい。短期の融通がきく国内からのレンタルかな。風の噂でガンバから誰か来るなんて某所で出ていたけれど、こればっかりはちょっとわからないね。

ひとまず移籍期間の関係でウチとの試合には出られないっぽいので、大分で全力で暴れてきてほしいw。持ってる輝きはこんなモノではないはずだ。頑張れよーぅ!!