湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J2・第14節_vs福岡(H)】 『ユメ、マボロシ?』×0-3

これは悪夢か。真逆のスコアまであるかと思うほどに、希望にあふれた前半ロスタイムまでの時間。そして後半追加点を奪われてから試合終了までの失望の時間。いったい何なのだコレは。

チャンスに得点できないとこうなる試合の典型…と言ってしまえばそれまでなのだが、それにしたってこんなヒドい結末になるとは前半45分までは微塵も思ってなかった。

試合開始から、湘南は攻めに攻めた。ただの攻めたてるだけじゃなく、実に華麗に軽やかに、福岡を翻弄してみせた。前半の間に何回ゴールに迫ったか。決定機を外したのは何回あったか。福岡に反撃を許したのは何”秒”あったか。

最終ライン付近でボールを回しては福岡の攻撃陣を的確に引っ張り出し、相手の中盤と最終ラインとの間にスペースを作って、そこで縦パスをつないで攻撃を形作る。それを嫌い相手がDFラインを上げてくれば、ロングボールで裏に走らせてサイドを蹂躙する。

開幕してからずっと見たかった、2017年版湘南スタイルの青写真。試合後のコメントを見れば、選手達も監督も、手応えを得た試合だったらしい。ホントに世界中のサッカー関係者に見せて回りたいくらいの、サポになってからを含めてもベストと言えるサイコーの45分だった。

…無得点だったことを除けば。

何度もあった決定機で早々に先制できていたら、前に出ざるをえなくなった福岡の裏を狙って大量得点さえあるとさえ、思っていた。それほどに湘南は福岡を自らのプランにハメていた。

しかしゴールには届かないまま前半ロスタイムを迎えた。そしてFKからのクロスにドンピシャ合わされて失点。イヤな時間に失点したけれど、それでも後半早々に追い付けたら…というか得点が入ってしまえば流れはまた引き寄せられる、その時には思えていたんだ。

しかし不用意にゴール前でフリーで持たせた挙げ句、スーパーなミドルを叩き込まれて2失点。この段階で福岡はドン引き守備になり、攻撃か手詰まりになる。3失点目はもうオマケだ。

水曜日の夜ということもあって集客が心配されたが、平塚市民デーと重ねることで仕事帰りの人も取り込んで、平日とは思えぬ8598人もの集客があった。前半キックオフから見られた人は敗戦の中にも希望を見出したろうし、後半から来た人はガッカリしたろうなぁ…。

ニッカンの記事によれば天国のような前半は『新・湘南スタイルの萌芽』らしい。その構築のために福岡戦までの苦闘があったというのなら、耕して、種を蒔いて、水と肥料をやって、芽吹いて葉を広げたという段階なのか。ならばこれからも期待してもいいかもしれない。

しかしこれが湘南のシステム変更に福岡の対応が遅れたというだけの話だったら、こんな寂しいことはない。福岡戦の前半は眩しすぎた。あの輝きが夢や幻でないことを祈りたい…。

週末に迫った次節はアウェイで松本山雅戦。中央線沿線住人のメリットが唯一活かされる相手でもある(笑)。とにかく連敗だけは避けたいタイミングで、イヤな相手が来てしまった。新しい湘南スタイルが完成しつつあるのなら、次節でも同じように輝いてみせてくれ。

行かない選択肢なんて無いけれど、ゴル裏じゃなくて初めてアルウィンのメインスタンドにお邪魔します。しかも指定席。ゆったりのんびり出かけてくるとしましょうか。