正直に書くと、書き出しすらが思いつかない…という試合。開始早々、コーナーからのトリックプレーにしてやられて先制されて、そのまま逃げ切られた。それだけの90分だった。
この日のスタメンは、疲労でもあったのかジネイをサブに温存、端戸をスタメンに起用。ポスト役不在の前線で、スピードと運動量で攻め込む算段だったのだろう。結果的にはどうにもならなかったので、上背のあるジネイとドリブルで持ち込める表原を投入せざるをえなかった。
ジネイと表原の投入でようやく前線は活性化されたものの、互いに喉笛まで刃の切っ先を突きつけあったがゴールは生まれず。もっとも湘南は秋元のスーパーセーブが無ければ追加で2失点くらいはあった展開で、普通に力負けだったと言ってもいいだろう。
ジネイ/藤田祥/野田のポストプレーがあれば、攻撃の幅は増える。この日の後半だけを見てそれはも明らか。それを選択しなかったのは、地上戦がよほど有効であるという判断だったか、三本柱が何某かの理由で使えなかったか、もしくは若手育成主導だったか…ということ。
いつの時代も、どんなチームスポーツでも、若手の育成は難しい。我慢して起用して、勝ちながらやっていかなければならいのだから、尚更だ。試合で得られる経験値は計り知れない。練習で培ってきたものを試合で存分に発揮して得られた自信は、何物にも変えられない宝物だ。
だが、当たり前だが同等以上の価値が『勝ち点3』にはある。成長と勝利のバランスを、上手く取っていってほしい。勝ち点と経験値、『or』ではなくて『and』なのがイチバンなのだから。
首位の東京∨が勝ち点18。2位から5位までが勝ち点17、湘南はここのグループ。今はまだ団子状態の首位グループに食らいついていければ御の字…というくらいの大らかな気持ちで見守りたい。…のは山々なのだが、もうちょいシャッキリとした試合を観たいんだよ!(切実)
だって、やれるのはわかっているんだから。相手が多少うまく守ってきてもブチ破れるだけのものを持ってるのは。上手く導いてあげてよ、チョウさん。