湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【湘南AC2016】 『湘南スタイル』って何だろう?

さて『湘南スタイル』とは何ぞや。色んな所で、色んな人が、色んな言葉で既に語っている。何を今更そんなネタを…と思う人もいるかもしれない。ただ、思ったことはないだろうか。

“チョウ監督が去った後の湘南ベルマーレは『湘南スタイル』を継続できるのか?”

2015年末、チョウさんが去るかもしれないという報道があった。監督が変われば、方法論も変わる。これまで観てきた、俺達の愛した『湘南スタイル』では無くなってしまうのではないかという不安が、ぐるぐると渦巻いた。そんな日がいつか来てしまうのだ、残念ながら。

ただ、今の『湘南スタイル』は「”チョウ・キジェ”スタイル」だけれど、監督が替わってもアイデンティティとして今後も『湘南スタイル』で戦っていくことをクラブは明言している。

ならば、そのサッカーを『湘南スタイル』の新しいカタチと認識するには、何が必要なのか。いつかやってくる未来に最低限何が継承されていれば、それを『湘南スタイル』だと受け入れることができるのだろうか。

…なぁんてことをオフの間に書いてみようかなと漠然と考えていたら、「Advent Calendar」の募集があったので、せっかくだからと乗っかってみました。

ようするに、自分の中で『湘南スタイル』として譲れない部分は何になるのだろう…ということです。特に目新しい考察にはならないかとは思いますがw、よろしくお願いします。

湘南ベルマーレ Advent Calendar 2016』http://www.adventar.org/calendars/1738

湘南公式の『トップチームフィロソフィー』の項目には、「湘南スタイル」の定義として「攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカー」と記されていますね。まずはここを最初のステップとしてみましょうか。

(余談ですが、このページの右側の『マニフェスト730』、まだ見てない人は必見ですぞ。)

流石の公式と言うべきか。けしてウソはついていないけれど、抽象的すぎる気がしますな。どんなサッカーでも当てはまってしまうくらい、許容範囲が広すぎる。ひとまず「アグレッシブで痛快」という修飾語は置いておいて、「攻撃的」「走る意欲」の2つを拾ってみましょう。

今の『湘南スタイル』で「意欲的に攻撃的に走る」と言えば、「最後まで走りきる運動量」「前からのプレッシング」「カウンター」などですな。スタイルの根幹たる攻撃的守備。追いかけまわして、複数人でボール奪取。そこからの切り替えの速さでカウンター。

湘南を語る時によく用いられるワードだし、エッセンスとしてはこれで十分な気もする。でも、監督が変わったらボールへのアプローチの選択も変わるかもしれないし、ポゼッションだのカウンターだのといった戦術的なニュアンスも省いたほうがいいのかもしれない。

サッカーのスタイルについて語るのに戦術的なニュアンスを省いていいだろうのかという気もするけどw、チョウ監督自身が「カウンターが優先順位の一番だけど、ポゼッションも出来ないとアカン」的なことを言っているしね。ここは一つ視点を変えてみることにしましょうか。

では視点を選手から観客席に移して、もう少し考えてみるとしましょう。選手達が「意欲的に攻撃的に走る」ことで、ベルマーレサポーターはそこに何を感じて、何に熱狂してきたのか。何か一つだけに絞って挙げるとしたら、皆様ならどんな場面を選びますか?

自分が思い至ったのは、ボールを奪い、もしくはこぼれ球を拾い、攻守の切り替わる瞬間。チーム全体のベクトルが一気にギュルっと相手陣内に向いて、阿吽の呼吸で攻撃陣が一斉にゴール目指して走り出す瞬間。…伝わりますでしょうか?w

今年で言うと…パッと思いつくのは、アウェイ川崎戦の岡本の4点目とか、YNC杯鹿島戦の端戸の決勝ゴールとか。そういえば2014年はたくさん見られたっけな。今でもホーム最終戦横浜FC戦の4点目は楽しい思い出だ。

ここぞというタイミングで『攻撃陣がリスクを恐れずに人数をかけて”観客の期待を載せて”攻め上がる』。その瞬間、一気にスタジアムのボルテージが高まる。あの高揚感は他には無い醍醐味であり「伝家の宝刀」だ。一見さんのウケも良いしね。

これだと”状況として”カウンターになるというだけなので、その時の監督の志向がカウンター寄りでもポゼッション寄りでも問題ない。そして試合の終盤でも『伝家の宝刀』を抜けることが大前提になるので、90分走りきれるだけの走力はもちろん不可欠だ。

結果的に「攻撃的で、走る意欲に満ち溢れた、アグレッシブで痛快なサッカー」というクラブが掲げる看板にも沿うことにもなっている。うん、悪くないんじゃないかな?

という訳で、私の『湘南スタイル』は、こうなりました。

『どんな時間帯であっても、攻守が切り替わった瞬間に、

  リスクを恐れずに人数をかけて攻め上がることができるサッカー』

どうですか、長々と書きながら、この目新しさの無さといったらw。でも、これさえ忘れずにいてくれたなら、ずっとサポーターでいられるという自信はあります。え、忘れ去られたら? その時にまた新しい魅力が芽生えているなら、それならそれでいいんです!

もちろんこれはベルサポ歴5年の私の中の『湘南スタイル』を濃縮して出てきたモノですから、皆さんそれぞれの『湘南スタイル』がきっとあると思います。来年の新しい闘いの前に、自分の中の『湘南スタイル』を見つめ直してみるのも、よろしいのではないでしょうか。

言葉遊びにつきあってくれて、何かの答えが見つかったら、コメントで教えて下さいね。

クリスマスイブで、2016年の湘南ベルマーレの闘いは終焉を迎えました。

今は少し泣いて、翼を休めて。来年のホーム開幕戦、また笑顔で平塚に集まれますように。

今年集った選手達と、クラブのスタッフの皆さんと、全てのサポーターへ。

Merry Christmas! and A Happy New Year!!