湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・2nd第16節_vs甲府(H)】 『蜜の味』○1-0

乾いた喉に、冷たい水が染み込むような、生きる手応え。こんなにも勝利の味というものは甘美なものであったか。この勝利で湘南の運命は変わらないけれど、ホーム最終戦で得た4ヶ月以上ぶりのホームでの勝利は、思った以上に心に染みた。明日に向かう元気をくれた。

だから、思う。第二ステージ、どこかで一つ間違って勝ってしまっていたら、この甘い蜜の味がチームの軌道を修正してくれていたのかもしれない…と。こんなにも高揚するのだから。

試合の方は案の定膠着した。しかし、甲府は勝てば残留確定という試合に浮足立ったか、普段の堅牢さを感じない守備だった。にもかかわらず湘南はそんな守備を完全には切り崩せず、甲府は無策に前方に蹴りだすのみ。スタッツではシュートが湘南3の甲府6という有り様。

試合を決めたのは、時間にして69分。縦に入れたパスを受けた三竿がPA外のゴールほぼ正面で倒されて得たフリーキック。ダイスケと三竿が控えていたが。三竿の左足から放たれたボールは、壁を大きく越えて曲がり落ち、ゴール右上のサイドネットを見事に揺らした。

甲府の隙を突いて時折面白い攻撃の形は作れてはいた。しかし、三竿のFKも含めてのシュート3本では、本来ならばお話にならない。本当ならばスコアレスドローが妥当なところだろう。

…それでもパーフェクトな一撃の1点を守り切って、勝ち切れた。ホーム最終戦という場で、何とかサポーターとチームが共に勝利を喜び合う場を作ることができた。スタジアムナビゲーターの三村ロンド氏の声も、歓喜にわずかに震えていた。

降格が決まって迎えたホーム最終戦、試合後にはセレモニーが待っている。そんな状況で無残な敗戦や見どころの無いスコアレスドローで終わっていたら、どんな雰囲気になっていたか。

ブログ更新: 湘南ベルマーレ眞壁会長が“湘南スタイル継続”を宣言 「負けて吠えない犬よりも、吠える犬でいたい」 https://t.co/AZMIn6fvdA pic.twitter.com/0qMphl2bKO— ドメサカブログの中の人 (@domesoccer) 2016年10月29日

勝利で終われたことと、毎度のことながら眞壁会長の力のあるメッセージで、スタンドからは大きな拍手が降り注いだ。あ、キャプテン高山と監督の言葉にはシーズン回顧録で触れます。

ボールを投げ入れつつのスタジアム一周の最後は、4ヶ月以上ぶりのホームでの勝利のダンス。メインスタンドだから参加はできなかったけど、幸せな気分で眺めていたよ。

平塚ラストダンス2016! #bellmare pic.twitter.com/KIinWuRs8U— レヴィ (@revys48) 2016年10月29日

降格クラブの最後の一枠は、16位名古屋/15位新潟/14位甲府/13位磐田までが勝ち点3以内にひしめく大混戦のまま、最終節に突入。思い描いたような展開にはなっていただけに、この混戦の中に入っていきたかった…ぐぬぬ

湘南の最終節はアウェイ名古屋。見送ることになるのか、道連れに落ちていくのか。名古屋とは相性は悪くなかったが、監督も変わって闘莉王も帰ってきて、まるっきり違うチームだ。

チケットは完売(転売もいっぱいw)。名古屋サポの熱意と祈りに周りを囲まれた異様な空間で、勝たなければ生き残れない名古屋に、残留への高い高いハードルになってやろうじゃないか。