湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第12節_vs福岡(H)】 『心、折れる』×0-2

崖っぷちなんてとっくに踏み越えた。足の指だけで何とか体勢を保っているかのような、ギリギリの戦績。9連敗した今もファイティングポーズを作れるか。残り6戦全勝なんて言わない。今はただ、目の前の試合に勝利を。 #bellmare pic.twitter.com/TiCgBybvaw— レヴィ (@revys48) 2016年9月17日

別に福岡をナメていたわけじゃない。そもそもナメていられるほど御立派な戦績でもない。とは言えここで勝たなければ話にならない以上、負けることなんて考えていられない。頭の中は勝利のイメージだけで埋め尽くされたままスタジアムに入り、キックオフを迎えた。

ギリギリのせめぎ合いになるかと思われた『裏天王山』は、序盤で早くもこれ以上無いほどの逆境を迎えていた。開始3分にPKを与え、15分にはノミネートゴールとなる華麗なミドルを叩き込まれて2失点。この逆境は、ゴール欠乏症の湘南にはあまりに重すぎる。

ここまで負けを積み重ねてきて、なおも残留を掴み取りたいなら、この点差を逆転してみせろというサッカーの神の与えた試練。そして…その試練を乗り越えることはできなかった。

内容的にも、ここまで追い詰められても大きく変化することはなかった。繰り返される、悪い内容ではなかったが、チャンスは作るもののゴールに届かない展開。意地でも得点するんだという姿勢は垣間見えたものの、この期に及んでミドルの宇宙開発連発は観たくなかった。

この日からの6試合に全てを賭けるはずの最初の試合で、残留を争う相手に無得点の末にダブルを食らっての10連敗。負けるイメージなんて欠片も持っていなかったから、試合終了と同時に大きなショックを受けていた。空虚感で選手達を出迎えることもできなかった。

他のお客さんも似たような気持ちだったのか、メインスタンド中央でも悔しさからのブーイングは極わずかで、目の前の現実を受け止めきれていないような雰囲気だったのが印象的だ。

やがて選手達が8Gに来ると、何やら様子がおかしい。選手も監督もゴル裏に貼り付いたまま、何かやってる。ツイッターによればゴル裏が引き止めているのではなく、監督が選手を並べさせたまま、ゴル裏のサポに選手監督への意見を直接言わせようとしているらしい。…んん??

試合後の選手にクールダウンもさせず、2年前のように自分だけが矢面に立つでもなく、いったい何をしておるのだ、チョウさん。おそらくではあるが、選手を批判から守らなければ…という一心なのだろう。しかし、サポーターの心情にはあまりに沿わない行動ではないか??

自由にガス抜きさせろとは言わないけれど、あの場での唐突な意見交換で、選手とサポが残りの試合をこれまで以上に一体となって残留を目指そうという形になりうるのだろうか。

そんなことを思いながら、ゴル裏を眺めていた。メインスタンド中央から動けないまま、遠くからその光景を眺めている間に、何やらどうしようもなく、ツラく哀しくなってしまった。

財布の中の天皇杯三回戦徳島戦とアウェイ磐田戦のチケットが、やたら重く感じる。まだ闘いは続く。残留の可能性だってゼロになったわけじゃない。前を向いてファイティングポーズをとらなければいけないのに、もう自分の拳を上げられないことを自覚する。

そう、心が折れてしまったんだ。ポッキリと。

サポーターとして、こんなことを宣言することになるとは思わなかった。2013年だってこんな気持にはならなかった。情けないことだが「いつでもどこでも、共に戦う。」と心から謳うことは、今年はもうできそうにない。アウェイゴル裏にも、もう行けないな。