湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第06節_vs川崎(H)】 『着火』×2-3

0-3になったところで、正直スタジアムの雰囲気は諦めムードになりかけていた。それを跳ね返したのは、大槻の献身を継いだ大竹と、星矢の無念を背負った長谷川アーリアジャスールオフサイドにならないギリギリの位置で受けての大竹のシュートが、着火の火種となった。

そこから湘南は攻めに攻めた。遅すぎる反撃と言うなかれ、試合終了の笛が鳴る瞬間までの約30分間の攻撃は、スタジアム全体を熱狂させるのに十分な迫力だったのだから。試合後になかなか鳴り止まなかった拍手は、敗戦後とは思えぬほどにいつまでも大きく響いた。

惜しむらくは、2失点目が後半開始直後のあまりに早いタイミングで取られてしまったこと。しかも1失点目同様に星矢が相手にブチ抜かれてのものだったから、取られ方も悪かった。0-1のままで後半途中まで我慢できていたら、違った展開もあったはずだ。

前半は中村憲剛演出の大ピンチが二回ほどあったけど何とかノーゴールだったり、運も味方につけつつも何とか1失点で耐えていた。圧されまくっているわけではなく、互いに良さを出せていた。何度も得点の匂いのするチャンスも作れていた。

それだけに、返す返すも残念だった2失点目。確かに相手のDFは上手かったけど、守備は専門じゃないとはいえ、スピード自慢のMFが二度も振り切られてはダメだ。せめて遅らせられれば味方がついてくれていただろうに。一度やられていただけに、そこは猛省だぞ星矢。

三失点目の直前に大竹を入れ、直後に長谷川アーリアジャスールを入れて、攻撃のギアは確実に上がった。一点目を2人で取って、二点目を大竹のFKから取ったのは、けして偶然ではない。あのタイミングで入れたからこそ導き出された展開だったのは間違いない。

今日、洋平(大竹洋平)とアーリア(長谷川アーリアジャスール)で、点を取ったりアシストしましたけど、それはその前に大槻(大槻周平)が頑張って追っかけてるからなんで。

監督コメントで、こんなことを言っている。チームは明確な指針を持って進んでいる。全てが上手くいけば勝利への最短距離なのだろうが、そうでない場合でも試合中に修正して勝利に向かって進んでいかなければならない。その為の最善策が大槻のチェイスからのスタートなのだ。

大竹や長谷川アーリアジャスールを入れれば攻撃が「変わる」のは明白だ。でも、キックオフから全力で相手の体力や精神力を削っておいて、相手の運動量が落ちてきた後半に更に攻撃のギアを上げるために「変える」ほうが、より相手を上回る可能性が高いという判断なのだろう。

誰よりもチームを近くで観ている監督の判断をひっくり返すほどの知見があるわけではないし、その監督の眼力を信じている。それでも大竹と長谷川のスタメンを見てみたい。というか、長い時間プレーする姿を見てみたい。新たなオプションができれば、選択肢が変わるだろうか。

ブログ更新: 元鹿島アントラーズFWジネイが湘南ベルマーレの練習に参加 コンディションなどを見極め獲得判断 https://t.co/Cb2Vuk0Q1B pic.twitter.com/Kgs5KqSMf3— ドメサカブログの中の人 (@domesoccer) 2016年8月3日

そんな中で沸いて出てきたニュース。現在フリーの元鹿島のジネイの獲得調査中。万全であるならば、現状取りうる最善の選択肢だろう。前線のポスト役がハマれば、ウェリがいた頃の湘南スタイルの復権もありうる。獲るなら来年末までの長期契約にしてほしいところだ。

『真夏の夜の悪夢の五番勝負』第一戦は、結果的には敗戦だった。ただ、冷水をぶっかけられたような敗戦ではなかった。チームにも、サポーターにも火をつける、熱い熱い敗戦だ。

『真夏の夜の悪夢の五番勝負』第二戦は、アウェイ浦和戦。久しぶりにスカパーのサタデーナイトマッチにもなっている。平塚で着火した火種を聖火ランナーのごとく、埼玉スタジアムまで運んでいかなかれば。火種を灯して埼スタを炎上させて(比喩的表現)、逆襲の狼煙としよう。