湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第02節_vs新潟(A)】 『一点突破』○1-0

まさしく『勝ち点6に値する試合』を、勝ち切ることができた。全てが上手くいったわけではもちろん無いけれど、最後まで集中を切らさずに守り切っての勝利は、胸を張っていい。

この日は次節が水曜になる連戦を考慮してか、マリノス戦からスタメンを少しいじってきた。端戸・星矢・三竿・石川をベンチに下げ、奈良輪を中盤右サイドに上げ、最終ラインにしまむーとツボさん。ボランチにはこの日のキーマンになった神谷くん、FWにヤーマンという布陣。

随分と思い切ったなぁという印象だったが、ベテラン三銃士の3バックは要所を締めて新潟の攻撃の目を摘んでいく。こちらもなかなかシュートに行けないけれど、縦へのショートパスからの展開と裏へのフィードを織り交ぜて新潟DFラインを押し込んでいく。

シュート数で湘南2本新潟0本で迎えた30分過ぎ。湘南がスローインからのボールを奪われた瞬間に3人で一気に囲んでボールを奪い返し、相手のファールを誘ってフリーキックを得た。

左の下田と右の神谷くんがキッカーにスタンバイ。ゴール前では新潟7人に対して湘南は4人しか入っていない。キッカーの助走は神谷くん。美しい放物線を描いで新潟のディフェンスの上を越えていくボールを、フリーのバイーアさんがヘッドでゴール右隅に叩きこんだ。

奪われてからの前線からの守備。正確無比なキックの神谷くん。空中戦無双のバイーアさんの2年目でのJ初ゴール。膠着した試合を打開する、自分達のストロングを一点集中させて奪った先制点は、値千金のビューティフルゴールだった。

バイーアさんのセットプレー参加は以前からあったけど、ここ数戦は積極的にターゲットとして狙ってくるようになった。以前からもっと積極的に使えばいいのにという思いはあったので、ようやく実ったゴールによって、今後も相手チームの脅威になっていくはずだ。

実は1stで勝てなかった時期に、超攻撃的フォーメーションとしてバイーアさんを最前線に上げてポストプレーで使えないかと妄想したこともあったくらいなので、個人的にも嬉しいw。

(´ε`;)ウーン…うん? うーん…。 #bellmare pic.twitter.com/IamB8cgtAV— レヴィ (@revys48) 2016年4月25日

そして何と言っても神谷くんだ。出場のたびに驚きを与えてくれ、成長を感じるプレーを見せてくれる。フリーキックも見事だったが、ボールを奪われた相手を自陣ゴール前まで追いかけて、自分で奪い返してみせた場面は画面の前で拍手してしまったほど。ミドルシュートもお見事。

欠場中の菊地俊介はさぞ複雑な気持ちでいることだろう。完全に手中にあったスタメンを怪我で明け渡し、それを糧に高卒ルーキーが躍動しているのだ。留守を守ってくれている頼もしさと同時に、来期以降のポジション争いの激化も感じているだろうから。

もしもシュンスケが欠場していなかったら。もしも永木氏が湘南に残っていたら。ここまで神谷くんに出番が回ってきたかといえば…ノーだろう。掴んだチャンスを逃さずに、今年の全てを吸収して大きく育って欲しい。来期のボランチのスタメン争いが、湘南を更に強くするだろう。

試合は後半、ラファエル・シルバを投入して攻勢を強める新潟の圧力を凌ぎ切っての逃げ切り。追加点を奪う機会も、失点のピンチもどちらもあった。一歩間違えば同点や逆転もありえたが、この日は間違えなかった。試合終了後にベテラン三銃士が抱き合った場面が印象的だ。

これにて年間順位で新潟を逆転、下位チームの躓きに乗じて、湘南は14位まで上昇。そして次節水曜日の対戦相手が、勝ち点2差で一つ順位が上の鳥栖だったりするのだから、何という熱い連戦だろうか。2戦連続で『勝ち点6に値する試合』になってしまった。

中盤の駒不足を埋めるべく岡本知剛選手の緊急レンタルに応じてくれた鳥栖さんと、感謝を込めて胸を突き合わせて戦いたい。その上で、この2戦で『勝ち点12』に値する連勝ができたら、きっと新しい景色が見えてくる。何としても、勝ちたい!