湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・1st第17節_vs柏(A)】 『胎動』△1-1、そして2ndステージ展望

雨こそ降らなかったものの、本当に蒸し暑かった。そんな日に朝から柏市内を徒歩で歩き回り、汗だくだくで体力ゲージを擦り減らしてから19時のキックオフ。帰宅は24時寸前で、なかなかにハードな一日でしたわ。ロスタイム被弾でドローだったから尚更に…。

キックオフから、どうにも湘南の攻撃がハマらない。縦のパスコースは遮られ、ロングボールでDF裏へ蹴り出されて流れを切られる。渾身の前線からの守備は落ち着いてパスで避けられ、いざというときには湘南の選手をかわして侵攻してくる。

柏の攻撃に対しては、守備は対応できていた。特にバイーアさんは、守備では安定して柏の攻撃の芽を詰み、湘南のセットプレーでは積極的に顔を…もとい頭をw出していた。前半は特に決定的なピンチも無いまま終了。やや柏ペースでも、流れは完全には渡していない。

攻撃に手詰まり感があったので、ボールをキープできて散らせられる大竹/山田あたりの投入があるかなと思ったら、58分に長谷川アーリアジャスール投入。ただしここまで3試合連続ゴールの端戸との交代で、最後の一押しに欠けなければいいな…なんて思ってた。

長谷川投入でも劇的に攻撃の効果は上がらず、セットプレーに期待するしかないかなと思い始めた70分、相手のパスミスを逃さずボールを奪ったダイスケがサイドを駆け上がってショートカウンター…というところで倒されてフリーキック

下田の左足から放たれたボールは綺麗な弧を描いてPAファーサイドへ。バイーアさんが当然のように競り勝って折り返したボールを、長谷川アーリアジャスールが押し込んで先制。試合中は喜ぶのに夢中で気が付かなかったけど、サポに指さすポーズはやっぱりかっこいいぞ!

71分の先制後は、ロスタイム5分を含めた24分もの間、柏の攻撃に晒され続けた。もちろんその間も湘南の攻撃機会はあったが、突き放すことはできないままロスタイムもあとわずか。相手のパスミスを奪ってシュートに持ち込むもGKに阻まれ、こぼれ球の奪い合いになった。

湘南に修行に来ていた中川に、あれは石川かな…ボールを奪いに行ったところを、上手くかわして自分で持ち上がる中川。湘南は6人が敵陣に攻め上がっていたが、最終ラインに4人が残っていた。しかしぽっかりスペースを空けてしまっていて、中川に容易く侵攻を許してしまう。

ゴール正面は4対4、左サイドは三竿が懸命に戻って1対1、しかし気がつけば、右サイドをフリーで駆け上がってくる影一つ…輪湖。中川からのパスを受け、大きくトラップしてから思い切り良く放たれたシュートは、ここしかないというコースでサイドネットを揺らした。

難しい判断だとは思うけど、輪湖にパスが出た瞬間に自分のマークを外してでも、誰かがシュートコースを塞ぎに行けていたら。それ以前に何度かあったチャンスに追加点を奪えていたら。たらればは尽きないが、またもや出たロスタイムの悪癖で勝ち点2を失った。

あと数十秒というところなのだから、やはり守りきれなかったのは残念。しかし突き放しに攻め上がったことは責めたくない。冷静にラストプレーに賭けた中川の上手さと、輪湖のシュートを褒めたい。8割方は柏の試合だったのだから、結果としてのドローは妥当なものだった。

あと一歩、かな。長い胎動の時を経て、ようやく殻を破りつつある感じ。殻にあいた穴から見上げる蒼く高い空に、翼を広げて飛び立てる日は、きっとすぐそこだ。

【1stステージ回顧/2ndステージ展望】

という訳で、まだ6月だというのに、早いもので1stステージの17試合が終了ということでね。ひとまずここまでの戦いを振り返って見ようかなと。すぐ2nd開幕だけどね。

2戦目川崎(A)4-4、3戦目広島(A)2-2の頃は、今年は殴り合い上等なのかと本当に胸がワクワクしていたものだけどね。今年からの回す新攻撃スタイルは、なかなか機能してくれない。序盤はバイーアさんの不調もあって守備も安定せず、ズルズルと開幕から8戦勝利無し。

潮目が変わったのは神奈川ダービー、アウェイ横浜戦。苦しみながらも今年のスタイルで、キャプテン高山の得点を守り切っての今期初勝利。途中また3連敗を挟み、監督とサポがモメたり、泣いた神谷くんをダイスケが救ったりしながらw、ラスト4戦は負け無し。

途中までは新しい湘南スタイルに固執しすぎているようにすら見えたけれど、初勝利からは呪縛から解き放たれたかのように見える。ガンバ戦のミドルシュートには胸が踊ったが、ここ2戦を見るに、毎試合のように見せていってプレッシャーをかけるつもりはないらしいけれど。

そんなことを言っても、この日だってまたもや勝ちきれなかった。同じことを繰り返して、降格圏を脱出できないまま前半戦終了。本当に大丈夫なのかと心配の声もあるだろう。

しかし、これを見て欲しいのだ。

上が湘南の初勝利の第9節以降の勝ち点を1stの順位のまま表にしたもので、下はそれを第9節以降の勝ち点でソートしたものだ。11位以降のチームは第9節以降も手痛い停滞をしているのに対し、湘南は上位陣に引けをとらない勢いで勝ち点を重ねていることがわかる。

もちろん、差はわずかではあるし、この期間の対戦相手との相性もあるだろうし、ACL組の過密日程の影響もあるだろうけれど、これだけは言える。1stステージの苦しい戦いを乗り越えて、ようやく湘南はどんな相手とも胸を突き合わせて戦える土壌が整いつつある。

ゾーンで守ったりこちらにスペースを与えてくれる相手には攻勢に出られるけれど、少しでも相手がプレスをかけてくると慌ててしまうのが玉にキズ。その辺りはもう少し改善が必要か。

長谷川アーリアジャスールの加入で、攻撃に色の違いが出せるようになったのは大きい。持ち運べて散らせられる選手のファーストチョイスは、大竹/山田から長谷川に変わりつつ有る。とはいえ大竹/山田もこのまま黙って仕事場を明け渡すわけにはいかない。奮起に期待したい。

そしてすでに23日から合流している、新戦力ウェズレー。左サイドのアタッカーということだが、ダイスケとの兼ね合いをどうするのか。スタイルに馴染んでくれば、ウェズレー/ダイスケ/三竿の『ジェットストリームアタック』で左サイドを制圧できるかもしれない。

上手くいけば、2ndでの躍進の可能性は大いにある。まずは2nd開幕でマリノスを倒して、自分達の可能性を大いに示したい。一度勝っているのだから、腰が引けることもあるまい。日産スタジアムでの「歓喜の唄」を、平塚でも高らかに歌いたいものだ。