今回の試合は、菓子杯のグループステージ突破が不可能になった時点で、『セレモニー』になってしまった。未だ続く復興を応援するために、同じく震災を経験した神戸の協力を得て行う、福島で初のＪ１の試合。湘南ベルマーレとして継続して行ってきた支援の延長上の試合。
ただ選手達にとっては別だ。この試合を『セレモニー』だけで終わらせるか、意義あるものにできるかは、そのプレー次第。Ｊ１ってすげーな、湘南スタイルっておもしれーじゃんって思ってもらえるようなプレーが出来るか、そして結果につなげられるか。
結果から言えば、勝利は得られず。しかし湘南スタイルの魅力を出せてはいたように思う。いきなりの２－０－８ｗ、ラインを押し上げてコンパクトに。前から激しく追い、奪えば縦に早く。互いにメンバーを落とした対戦という側面はあれども、好機を何度も作れていた。
試合内容をそのままスコアに反映させられるなら、１－１くらいが妥当だったのではないか。しかし実際には０－２。失点の場面は、何てこと無い展開を何故か誰も阻止できず素通しさせてしまったり、一人のミスの多重事故であれよあれよと入れられてしまったり。
相手のボール１つ分の隙を見逃さずに、ゴールを決めきってくるＪ１のサッカー。湘南にも一つでもゴールが生まれていれば、スタイルの説得力も増したんだけどなぁ。実際ホントに惜しい場面もあっただけに、もったいないことをした。
クラブとしても、ホームゲームを平塚から遠く離れた福島の地で行うということで、多くの苦労を重ねての開催だったはずだ。福島の小学生を１４０００名招待なんて計画をブチ上げ、現地でのキャンペーンも出来る限り行われたのだろうが、結果としては…４５０１人。
正直ちょっと寂しい入りだったのは否めない。スタジアム最寄りまでの路線バスの運転手が、この日の試合の開催を『知らなかった』のはショックだったな。これが浦和対ガンバとかならまた違うんだろうがｗ、湘南と福島Ｕとの提携とかは全く浸透してないんだろうなぁ。
来年以降も続けるかどうかも含めてまだ未定なんだろうけど、個人的には２年に１回でも継続してもらいたい。それだけ意義のあることだと思うし、クラブが赤字にさえならなければ…今回も三栄建築設計さんに多額の出資をしてもらってるようだし。
そして、出来ることなら消化試合ではなくて、勝利と敗戦で残酷に色が別れるようなガチの公式戦を持ってきてあげたい。そうすれば湘南のサポも相手のサポも多く来るだろうし、多少なりとも福島での集客も上がるだろう。継続してやっていくことが大事だよ、こーゆー事は。
そして週末は、そのガチな勝負に戻っていく。ダイスケが累積カレーで不在だが、アウェイでガンバ大阪戦だ。吹田の新スタが楽しみ。福島との連続になりますが、初スタジアムだし遠征してきますよー。そこで踊る勝利のダンスはきっと格別だろうな！
ガンバをナメるつもりはもちろん無いが、今のガンバの順位は６勝６敗１分の８位。得点も湘南とほぼ変わらない数だし(失点は湘南の半分だけどもｗ)、圧倒的な結果を持って立ち塞がるわけではない。必要以上に恐れずに立ち向かってほしいものだ。
