湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・1st第11節_vsFC東京(H)】 『戦術:城福』×0-1

序盤に得たショートコーナーから大槻がニアで合わせ損ねた場面が、終わってみれば一番ゴールに近づいた瞬間だった。何と言ってもこの日の湘南のシュートは前半なんとゼロ、後半バイーアさんが遠目から蹴ってみたロングシュート1本のみだったのだから。

連戦&ACL遠征の疲れはどうしても残るであろう中、東京は前線からのプレスで湘南に襲いかかる。噂でプレスしてくるとは聞いていたが…想像以上のモノだった。

少しでもポゼッションサッカーを得意とするチーム相手なら怖くてできないだろうほどの、複数人での通常よりも更に一歩距離を詰めたような、苛烈なプレッシング。普段の試合を観ていないのでわからないが、きっと他のチーム相手ではここまでは踏み込まないのではないか。

華麗にボールを回して攻撃機会を伺えるほどの器用さを持ち合わせない湘南は、蜂に追われるような執拗なプレスに最後まで苦しんだ。相手の攻撃を寸断できたことで、4戦勝ち無しの状況で確実に勝利したかった東京が、先制点を守って狙い通りに勝ち切った。

湘南がダメだったというよりも、湘南のストロングを消すことを優先して作戦を立て、選手に落とし込んで完遂させた、城福監督の力だろう。甲府時代と変わらぬ切れ味、お見事である。

城福戦術にハメられたというだけなら切り替えもできるけど、湘南がやりたいサッカーで封じ込められてしまった屈辱は、もしかしたら尾を引くかもしれない。悔しいけれどお手本を見せてもらったと思って、自分達のやり方の参考にするくらいの貪欲さでいてほしいものだ。

守備の面は、先制した東京が無理をしてこなかった事があるにしても、唯一の失点の場面以外ではそれほど危険な場面は無かった。シュート数自体も6本と、それほど打たせていない。それだけに失点場面の対応に悔いが残る。せめて前半はドローで終えたかった。

あの場面、左サイドでの攻防からこぼれたボールを右サイドにはたかれて、ハーフウェーラインあたりから相手の25番が前に運ぶ。この時3バックは揃っていて、左サイドに集中していた敵味方5人ずつが湘南ゴール前に走りだして…という感じからのスタート。

この時25番の前を斜めに横切るように27番が走りこんでくるが、これを誰も察知できてなくて追えていない。27番のマークをバイーアさんに任せて(?)ツボさんとようやく駆けつけた奈良輪が25番の侵入阻止に向かうものの、既にペナルティエリアの手前。

簡単に27番にパスを出され、ツボさんと奈良輪が置き去りにされて3対3。27番はバイーアさんに距離を詰められる前にダイレクトでクロス。ゴール前に入ってきた17番には三竿が余裕でついてきているんだけど、何やら曖昧な動きでウロウロしている。

ピンポイントのクロスに三竿は競ることもできず、17番に頭で合わされて失点。スピードを殺さずにダイレクトなプレーでゴールにつなげた相手を褒めるべき…なのだが。25番の侵入を遅らせることが出来たら、17番にフリーで触らせてなければ…と思わずにはいられない。

あと、スタートは4バック1アンカーで行きませんか。少なくともここ2戦は結果が出ていて、この日も後半それで守備安定したじゃないですか。もちろん相手に合わせてのチョイスもあるでしょうが、今のチームには現状合っている…ということじゃないかなぁ。

それと、パウリーニョどうしたんですかね。横浜戦のハンド→交代以降、2戦連続サブにも入らないじゃないですか。怪我をしているという話も無いということは、何某かの理由で、序盤のスタメン常連だった彼が監督のベストチョイスから漏れているということ。

神谷や長谷川の台頭に押されているのか、横浜戦のアレの影響を見ているのか、怪我人続出という噂の千葉からレンタルバックの話が来ているのか。推測しかできないが、心配である。

さて、次節はアウェイで福岡戦。GWの鳥栖戦を回避してまで決めた福岡遠征。2014年は平日夜だったから行けなかったので、3-1で勝った2012年以来のレベスタですよ。

言うまでもなく、降格圏内同士の対戦だ。負けたら最下位なんていう後ろ向きな理由はどうでもいい。再び中位の背中を追いかけるために、絶対に負けられない。亀川のクロスもウェリのヘッドも、バイーアさんとツボさんが完封してくれる。あとはゴールをこじ開けるだけだ!