勝てない試合ではなかった。一言で表すなら、相手の圧力を耐え切ることができなかった。数少ないチャンスで得点できないと、こういう展開になりがちではあるのだが…せめて無失点で終わりたかった試合だ。
ゴールに何度も襲いかかった。シュート数自体は相手を上回っていたくらいだ。しかし、新潟のほうが危険な場面は多く作れていた。そこを踏ん張っている間に流れを掴まなければならないのに、この日の湘南は惜しい場面をそれなりに作りながらもゴールを割ることができなかった。
湘南サポの誰もが覚醒を心待ちにしている岡田も、ゴールまであと一歩のところまで迫った。あとはきっかけ…一つのファインゴールで生まれ変われる。岡田がリーグ戦のスタメン争いに本格的に参戦できれば、前線は更に活性化するはずだ。あと一歩が遠いが、頑張って欲しい。
試合開始直後に岡崎が頭部強打のアクシデントで交代を余儀なくされるなど、最初からツキも無かった。しかし引き戻すきっかけを掴む機会も、自分達のミスなどで手放してしまった印象。
失点シーンも、危険な位置でダイスケが不用意に飛び込んでいったところをかわされて、フリーにさせてしまったところから。前がかりにならざるをえないのはわかるけど、残り時間の無い時間の失点に浮足立って追加点を奪われて試合を決められてしまったのも、大きな猛省ポイント。
リーグ戦への影響を顧みずに途中交代でダイスケ＆三竿のレギュラー組を投入してまで、試合の流れを引き戻そうとはしたんだ。それでも結果が出せなかったのだから、残念だが完敗だったということだ。ナビ杯初黒星で、予選リーグは大混戦になってしまっている。
首位がＦＣ東京、勝ち点８で２～４位に新潟・湘南・鳥栖が、勝ち点６の広島が更に続く。鳥栖は既に全試合を終えているので、その他の４チームで上位２チームを争うということになる。
予選リーグ最終戦で、ＦＣ東京対湘南／松本対新潟／広島対甲府。ＦＣ東京は敗戦以外でほぼ予選突破。新潟は湘南広島の結果次第だけどドローでも突破の可能性。湘南は得失点差を考えれば新潟を上回るためには勝利が必要と言っていい状況。広島は勝利が絶対条件で後は神頼み。
ここまで来たら何としても勝ち抜けたいが、ここでＦＣ東京に疲労度外視でベストメンバーをぶつけたり…しないだろうなぁ。リーグ戦だってギリギリの戦いをしてるんだもんな。
そんなわけで、もう今日のリーグ戦の第１４節は広島戦。二年前の忌まわしき『無力感』の広島だ。逆に言えば、湘南の深化を再確認する絶好の機会とも言える。ここで広島と互角に渡り合えたら、また一つ階段を上がったという一つの『証明』になるはずだ。二年越しの熱戦に期待！
あーそうそう。新潟戦の中継中に、ウチの『三竿(ミサオ)』を『三笠(ミカサ)』と最後まで呼び続けた実況陣(アナウンサー、解説者、中継に関わったスタッフ全員)に、深爪しまくる呪いをかけたからな。誰か気付けよ、いくらなんでも失礼だるぉおおおお！？
