無傷の開幕三連勝。しかも全て無失点。開幕前に予期せぬ怪我人こそ出たものの、これで文句を言ったらバチが当たるくらいの最高のスタートダッシュを決められたのは間違いない。
今回の札幌戦、エルゴラッソでの煽り文句は『負けなし対決。完成度高い湘南の矛、粘り強い札幌の盾』というものだった。ただ開幕連勝を支えたのは、湘南スタイルの攻撃面ではなく、前からのプレスから始まる攻撃的な守備だと感じている。
もちろん攻撃面も良くなってきている。積極的に後列からのオーバーラップでチャンスを演出できるようになってきたが、まだミスが目立つ。もちろんミスを恐れて前への意識が薄れるよりは良いし、ボールを奪われてからの守備が安定しているからこそ、そこから更に反撃の機会も生まれるわけだけども。
この試合の先制点も、直前に同じような場面でミスったワタルが、二度目の正直で完璧なクロスを放り込んだところを、ウェリントンがヘッドで叩き込んだもの。どこまでヘッドでの得点を伸ばせるかと思わせる空中戦の強さは、ホントに頼もしい。
相手がウェリントンの"バズーカヘッド"をもっと警戒してくれれば、人数をかけて攻め上がるスタイルが更に活きてくるだろう。ホントのところは相手を崩しての得点をもっと観たいんだけど、そこはチームの熟成と共に自然と増えてくれるはず。今の段階でそこまで望むのは贅沢というものだ。
高山コバショーの絶対的な両翼を失ったことは痛手ではあったが、サイド偏重でなくなった分だけ逆に多彩な攻撃パターンを試せるようになった。攻撃面での伸びしろはまだまだある。更に加速できる余地はある。２０１４年型湘南スタイルの完成形はどんなものになるのか、熟成を見守りたい。
次節からアウェイ２連戦、最初の相手はＦＣ岐阜。パトロンがついたことで生まれ変わり、ラモス監督のもと積極補強で開幕連勝スタートしたチーム。名のあるベテラン勢相手に変に固くなる…なんてこともないかな、ウチの現代っ子(死語)はｗ。波に乗せないためにも、さらに上昇気流に乗るためにも、勝っておきたい相手だ。
自分はといえば…岐阜には行きません！ 行こうと思えば行けちゃうけど自重！！ｗ
