始祖であるキジェさん時代でも、遅攻のエッセンスを注入した浮嶋さん時代も、そして今も。湘南スタイルが回る時というのは、前からのプレスで相手をハメて、ボールを奪えば人数をかけて攻め上がっていけるものだ。
回らない時はとことん回らない。回る時にはギュンギュン回る。今年の湘南ベルマーレの序盤は、今のところずいぶんとピーキーな内容を見せている。キックオフから高回転を発揮して、どこまで維持できるのかが、5位以内を目指す鍵になる。
スタメン
明治安田生命J1リーグ第2節
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2022年2月26日
🆚 #サガン鳥栖 ⏰15:00KO
スタメン発表🔥
GK #谷晃生
DF #山本脩斗 #大野和成 #杉岡大暉
MF #岡本拓也 #茨田陽生 #田中聡 #山田直輝 #畑大雅
FW #瀬川祐輔 #タリク
SUB #富居大樹 #舘幸希 #平岡大陽 #永木亮太 #高橋諒 #ウェリントン #町野修斗#bellmare #ベルマーレ pic.twitter.com/2UGiCpA3b5
大岩が出停のCB、センターに【大野】、右に山本、左に【おスギ】。アンカーは【田中】、二列目に茨田【やーまん】、最前線は瀬川タリク。【】はルヴァンからの融合組で、いきなり4人もの選手が食い込んできた。
試合後のコメントで山口さんは「鳥栖に対しての戦い方の中で必要な選手、勝てる要素を探しながら選んだメンバー」と語っている。とはいえ結果的にリーグ戦で2試合とも、前半のプレーにトルクが足りていないのが、少々気になる。
赤紙出停の大岩の代役に大野が入ったが、広教はサブにも入らず。これは鳥栖でスタメンに入ることが濃厚だった"彼"との対面をチームが避けた(もしくは個人が嫌がった)結果なのだろうか…メイワクな話である。https://www.createatrend.com/fukuda/
久しぶりに、ピッチに入場する選手たちの後ろ姿。選手の気持ちでご覧ください😊
— 湘南ベルマーレ (@bellmare_staff) 2022年2月27日
試合前の緊張感が伝わってきます。#ベルマーレ #bellmare pic.twitter.com/YzdArR43pN
総評:☆☆☆☆☆☆☆
リーグ戦初勝ち点獲得を祝して☆1つ追加。試合の序盤は勢いが良かったものの、徐々に守備がハマらなくなっていき、前半は後手に回ったまま。失点も大卒ルーキーに簡単にマークを外されてドフリーで決められたりと、正直散々な内容。
永木と町野を投入した後半開始から、再び湘南のエンジンが回りだした。明らかに湘南のサッカーが加速して盛り返し、試合終了まで勢いは止まらなかった。相手の隙を見逃さずに、追いついて終われたのは良いね。逆転の機運もあったけどなぁ。
「前半マイボールにした瞬間にボールを失うことが多かったので、ボールを落ち着かせたいのと0-1で負けている状況だったので、得点を取りにいかなければいけない状況だったので早めに勝負をかけました。」
「攻守にもっと良い準備するということは強調しましたし、相手との距離、ポジションが消極的だったのでそこは修正しました。消極的な部分が体力の消耗にも繋がっていたので、後半良い修正をしてくれたなと思います。」
山口さんの試合後のコメントだ。悪い流れのままズルズルといかずに、狙って試合中に修正していけるころにはチームの地力を感じるが、キックオフからアクセルを全開で踏めるように改善していくことは必要だろう。
個のチカラなのか組み合わせなのかはわからないが、永木町野が入ると攻守が回って内容が良いという状況が続いているのだから、リーグ戦でもスタメンから使ってみて欲しい。今のチーム状況に必要なモノがあるからこその現象なハズだから。
リーグ戦でようやく得た勝ち点1。これを小さな一歩で終わらせるのか、5位を目指すための助走につなげていくのか。次節の浦和戦は大事になるぞ。
次の試合は
水曜日にルヴァン杯グループステージの第2節、アウェイで磐田戦ですよ。FC東京戦が延期になって、ル杯はこれが初戦。リーグ戦では開幕で福岡相手にドロー、清水との静岡ダービーでは敗戦と、J2優勝して凱旋した舞台で苦しんでいる。
スタメンが流動的で読めない(まぁ大岩と広教は出てくるだろうが)湘南。連戦はあと2試合、来週末の浦和戦までを見据えての選手選考が必要。まだ試せていない選手もいる中で、試行錯誤が続いていくね。
個人的に、大いに楽しみにしていた海外武者修行帰りの若月が、まだピッチで観られないのが寂しい。同年齢の選手の中でも得難い経験をしてきたハズの選手、スイスでどれだけの成長をしてきたかを試合の中で早く確認したい。