湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・第6節_vs鹿島(H)】『陣痛ニュースタイル』○1-0

他のクラブのサッカーに興味が無い人なので、鹿島が新監督で全く新しいスタイルに挑戦していることなんて知らなかったんですよ。試合中の鹿島を観てて、らしくないなぁ違和感あるなぁとは思っていたんだけども。

試合翌日にDAZNJ.LEAGUE PREVIEW SHOW #4』を観ましてね。鹿島対鞠戦直前の回で「常勝軍団の大改革 威信を取り戻すために」と題して、鹿島の苦悩を特集していたのですよ。驚いたなぁ、鞠戦の大勝利を経ても特に改善されてなかったんだなぁ。

試合前

運転免許の更新もしたかったので、連休にくっつけて有給を取るという鬼畜の所業。おかげさまで平日開催だというのに時間に余裕をもって到着できた。

初めてって書いたけど、ワンズさんは以前でっかいソーキだけ食った気がするw。スタグルで麺類は機会は少ないけど、麺屋の出す飯類は今後も注目していきたい。ローストポークたっぷりで美味かったぞお。

水遊びをする子供が密になるという理由はわかるんだが、公園の池の噴水は止まり川は干上がり…蒸し暑さを助長していたなぁ…。

そして相手のスタメンにはながきくんと共に、この男の名前が。負傷明け&初出場ということもあるんだろうが、何やら少々痩せてたし固くなってたように見えた。試合中も去年の印象そのままで、輝けていない様子。殻をぶち破ってほしいものだが…。

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スタメン

ここに来て大幅にメンバーを入れ替えてきた。谷/馬渡/岩﨑のレンタルトリオが揃って初出場なのは狙いだったのか、順応が遅れたのか。冬一/タリク/広教は置いておくと使いたくなってしまうからか、ベンチからも外れる。

前節スタメンから、岡本茨田中川out、コバショー大岩金子やーまんin、高さ勝負は考えなかったか指宿がベンチからも外れ、畑と柴田が爪を研ぐ。次節の絶好調川崎への対策&休養も合わせた、なかなか面白い人選になった。

試合

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前半、どちらも65点くらいだなーなんて印象だったのよね。そこそこチャンスは双方にあったけれど、湘南はなかなか前に出られないし、鹿島は攻撃はピンぼけだったし。湘南はいくらなんでも5バックすぎたんじゃないかと思ったほどだ。

でも試合後の浮嶋さんのコメントによれば「前半は少なくとも、しっかり失点ゼロでいきたいと思っていました」ということだったので、少なくとも湘南はプラン通りだった様子。鹿島にスペースを与えずにきっちり守り抜いてくれた。

後半開始から中川を、57分には石原直を投入。ハーフタイムコメント(今年は湘南公式が載せてくれて嬉しい)によれば「距離感」がキーワードだったらしく、前半後ろが重くて攻撃に厚みが出せなかった部分が、二人の投入から活性化されはじめた。

湘南が徐々に侵攻できるようになって、良い形が出来始めた66分の右からのコーナーキック。ここでまたしても大ベテランFWの嗅覚が冴えを見せる。

馬渡のキックはニアに鋭く入っていく。コバショーの飛び込みは先に杉岡氏に触られるも、コースが逸れたボールに誰よりも速く反応したのが石原直樹。相手DFの前に頭をねじこみ、ゴールにつなげてみせた!

そこにいる、というのもスゴいけど、そこにボールが来る、というのがスゴい。しかも相手が触ったボールだから練習してる形のわけもない。流石である。

冒頭の『J.LEAGUE PREVIEW SHOW #4』の話に唐突に戻る。鹿島さんは堅守速攻から、ハイプレスからのポゼッションへ移行中なんだそうなのね。

でも、勝つ事から逆算できていた今までと違って、新たな形をやらねばという余計なノイズで、判断が遅くなっているそうな。ポゼッションで回せないと、ロングボールで裏に出す。むしろそっちの方がチャンスが多いとか。

まさしくこの試合の終盤がソレで、後半途中からはポイポイと簡単に放り込んできてくれた。成功体験もあるんだろうが、跳ね返せばいいという意思統一ができて湘南は守りやりやすかったんじゃないかな。所謂『体を張りまくりましょうタイム』。

押し込まれて冷や汗をかいた場面もあったけれど、最後まで集中できていたように見えたので、ミスさえ無ければ、そして起こったミスをケアできてさえいれば守りきれるだろうという気持ちでもいた。

試合終了のホイッスルと同時に倒れ込む、湘南の選手たち。とんでもなく蒸し暑いコンディション、大変だったろうなぁ。アディショナルタイム5分は長かったなぁ…。

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総評:☆☆☆☆☆☆☆☆

ホーム平塚で掴んだ、ようやくの初勝利。前半耐えて(体力温存という意味合いもあったかもしれないね)、後半ギアチェンジして流れを掴んで得たコーナーからのゴール、そして逃げ切り。メンバー選択も含めて、会心の勝利と言っていい。

J1デビュー戦でチームに初勝利をもたらした谷。前半何度も独走でチャンスを演出した岩﨑。最後まで落ちない運動量で駆け回った馬渡。レンタルトリオが持ち味を発揮してくれたことで、今後の選手選考が悩ましいことになりそう。

湘南は積み上げてきたもののバリエーションを増やすためのスタイル修正だけど、鹿島さんは丸っきり違うスタイルをやろうとしている。その違いは間違いなくあっただろうね。降格の無い今年を新スタイル習得に全て費やせるのか、我慢できるのか。

鹿島が苦しんでいるように、湘南もまた新しいスタイルへの挑戦中。成功体験を積み重ねて、ここから更に自信を深めていきたいね。


【湘南ベルマーレ×鹿島アントラーズ|ハイライト】明治安田生命J1リーグ 第6節 | 2020シーズン|Jリーグ

次の試合は

さぁ困ったぞ。中断明け5連勝中の絶好調川崎とのアウェイゲームだぞ。現状の勢いは神奈川ダービーとか言ってる場合じゃないほど差がある。前節は前半で仙台が2点リードしてたのに、後半だけでフツーに逆転してたし。どうしたものだろう。

川崎に一本釣りされた山根も、すっかり水に馴染んで大活躍している。ついに移籍後初ゴールも決めて、ノリにノって、燃えに燃えている様子だ。

【川崎F】古巣の湘南戦へ気持ち高ぶる。山根視来「絶対に負けたくない」 - サッカーマガジンWEB

僕がここまでサッカーができているのは湘南のおかげ。いまでも知っている選手はたくさんいますし、対戦は一番楽しみにしています。サポーターもチームメイトも好き。生涯のなかでも特別なクラブ。感謝してもし切れないくらいです。移籍すると決めてからもどこか気持ちは残っています。だからこそ、ここ数カ月で変わった自分の姿を見せたい。絶対に負けたくないです

でも、山根の正面に立つのは、現在覚醒中の冬一だ。山根も十分スゴかったけれど、今の成長角度なら山根を凌駕して抑え込むことだって不可能じゃない。そのために試合を休ませ、チームの初勝利を外から眺めさせた。その"飢え"も良い方向に働くハズだ。

もちろん山根を抑え込むだけで勝てる相手ではない。鹿島戦同様にチーム全体で川崎対策をきっちりやりきって、鼻をへし折ってみせてほしいものだ。