湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第37節_vs名古屋(A)】 『必要経費』×2-3

厳しい展開になるだろうなという予想はあった。天皇杯磐田戦、千葉戦以来の強度の相手。J1仕様を目指して急激に強度を増してきた名古屋相手に内容と結果を残せたら、まだまだ若い湘南の選手達には多くの経験値をもたらすだろうとも思っていた。

結果的には敗戦であったが、僅差であったし内容でも下を向く必要の無いものだった。反省点は明確で、求められるレベルも体感できたハズ。この名古屋戦での経験が来年のステージで花開いてくれるなら、この日の敗戦は”未来のための必要経費”と割り切って考えられるだろう。

長崎の結果如何によっては昇格が決定するというシチュエーションになったこの試合、スタメンには大きな変化は無かったが、ワントップにジネイが戻ってこれず、ムルジャが初先発。サブには大舞台には滅法強いしまむー、久々の北斗とペガサス天馬、前節輝いた野田が控えていた。

試合は思わぬ形でキックオフ直後に動く。湘南が攻勢に出て押し込もうとしていた開始4分、ノセたくなかった男シャビエルにパーフェクトなカウンターからゴールを許してしまった。

守備というよりも、攻め込んでいたあのタイミングで攻めきれず、相手にボールを渡してカウンターを発動させてしまったことが痛かった。強烈なカウンターパンチでガタっと崩れてしまうのが怖かったが、この日の湘南はここから冷静に押し返して再び波を起こしていく。

27分、右コーナーのこぼれ球からの低いクロスをやーまんが胸でフリック、それをショートバウンドでゴールに流し込んで同点。そのゴールを決めてみせたのは、復活のキクシュン!

そのまま一進一退の攻防を続け、迎えた前半終了間際。右サイドの相手陣内深くで激しいプレスからボールを奪ってからのクロスを、ゴール前で受けてDFとGKを足先のワンタッチで避けてシュートを決めて見せたのが、またもやキクシュン! この大一番で大爆発!

良い時間帯で逆転してみせての後半、そのまま勢いに乗って何とか先にゴールを…と思ったが、後半開始時に佐藤寿人を下げて入ってきたシモビッチにしてやられた。マークについていた山根を背負ったままクロスを胸トラップ、山根に何もさせないまま反転シュート、同点ゴール。

そのわずか4分後には、湘南のお家芸のはずのFKからのトリックプレーでまんまとしてやられて逆転。この時わずか後半9分、あまりに早い逆転だった。それだけに残り時間も長かったし、前半のように盛り返していけると確信していた…この時は、まだ。

ところが逆転を許してからというもの、なかなかシュートまで行けなくなっていた。ここを通せればという局面で、ここでシュートを打てればという瞬間で、ことごとく上手く行かなかった。圧されっぱなしというわけではなかっただけに、もったいなかった。

選手交代で戦局打開したかったが、それもできなかった。初スタメンに応えて攻撃を最前線で牽引していたムルジャに代わって入った野田も、古巣対戦ということで気負いもあったか少々空回り気味になってしまった感。

どこかで名古屋が息切れしてくれれば…との祈りも空しく、最後まで両チームの鍔迫り合いは続いて、タイムアップ。自動昇格争いに食い込みたい名古屋の意地に競り負けた形となった。

DAZNハイライト 20171015 名古屋グランパスhttps://t.co/TtX8wb3Clr— レヴィ (@revys48) 2017年10月18日

結果はもちろん悔しさは残るものの、ゴール裏から観ていても雨を忘れる好ゲームだった。他サポさんから観ても面白い試合だったのではないか。DAZNに映し出された試合後の映像で、両監督が笑顔で談笑していたのが印象的だ。キジェさんにも手応えはあったという事か。

先制点となった相手のカウンターや、同点弾となったシモビッチ弾は、完全にJ1レベルのものだ。山根が反省しきりだったけど、アレを防ぐ、食らわない、やりきらせないことをチーム全体で出来なければ『一歩上』には行けないのだろう。

いい波きたぜー!! pic.twitter.com/RDEp60tjx1— 伊予柑太 (@efc_iyokanta) 2017年10月19日

という訳で、次節は平塚で愛媛戦。三連敗から前節脱して勢い込んで乗り込んでくる。週末はまた雨っぽいけど、湘南造園さんがきっと良い仕事してくれるハズ。

支払った”必要経費”に見合った成長を残り5試合で示せるかどうかは、間違いなく来年以降への弾みになる。次節次々節と再び迎えるホーム連戦で、「結果」と「内容」と「歓喜」をもたらすことが、その一端となるだろう。そしてそれは福岡へのリベンジへとつながっていくんだ。