前半から一歩間違えたら致命傷になりえた大ピンチを何度もしのいで、後半はリズムを取り戻してラスト１５分は攻めに攻めた。ただ、反撃が遅すぎたね。仙台が元気なうちは、相手の守備を穿つことができなかった。良い流れをまたもやホームの勝利につなげられなかった。
ただ、それだけだ。この日の試合内容がブーイングに相応しいとは思わない。前半を耐え忍び、後半修正して反撃につなげられた。何もできずに負けたならともかく、これがホーム連敗中でなければ「いやー惜しかったな！」「次はそうはいかねぇぞ！」で済んだはずなんだ。
いつかのパウリーニョのハンド同様の判定ならラストプレーでＰＫが貰えたはずのラストプレーが主審イエモッツにスルーされたことで、サポーターの怒りに火がついた…ということならわからないでもない。一度火がついた怒りは、群集心理で容易く延焼するからね。
ご指摘の件、具体的にしました│PKだろ！90＋４分、ハンドが認められずブーイングの嵐。湘南、最下位脱出ならず | サッカーダイジェスト https://t.co/iKZ09CIu2q #bellmare #湘南 #仙台 #Jリーグ pic.twitter.com/BTH2ygqVV2— サッカーダイジェスト (@weeklysd) 2016年5月23日
…で、こっから先の監督とゴル裏がモメた話、実は見てないんですよね…ｗ。『肉祭り』で張り切って食べ過ぎたせいか試合中から腹痛で、イエモッツの退場時に大ブーイングされてたのを横目にトイレに駆け込んでいたので。
敗戦の哀しみをトイレに流しつつスマホいじってたら、何やらタイムラインから不穏な雰囲気が漂い始めきて。監督がゴール裏へ？ 殴りかからんばかりに激昂！？ 何が起こってる？？
【湘南】「責任とれ!」曺監督が超キレて、サポーターと一触即発。スタジアムは騒然 | サッカーダイジェストWeb https://t.co/nbf1ZfN61r #bellmare #vegalta #Jリーグ #湘南ベルマーレ pic.twitter.com/Cqio78a0E5— サッカーダイジェスト (@weeklysd) 2016年5月21日
指揮官は選手へのブーイングの嵐が起きたことに対し、居残っていたサポーターの中心メンバーのもとに近寄り話し合いを始める。そこで曹監督は選手にだけは矛先を向けないでほしいと強く訴えた。
「馬入（練習場）で日々、前向きに取り組んでいる。責任はすべて自分にある。だから不満があれば、俺に言ってくれ」
しかし、そこで「辞めろ！」「責任を取れ！」という罵声もあるサポーターから飛んだ。今季ホーム７連敗という不甲斐なさに不満が爆発した形だ。こうした状況だからこそ、培ってきたスタイルを大事にしていくべきだという話し合いをしているタイミングでもあった。
そうした状況下で、気持ちを昂ぶらせた曹監督がスタンドに詰め寄ると、コーチやスタッフ数人掛かりで抱きかかえられて、スタンドから引き離された。
監督の熱意、選手の気合い、サポの祈りが、噛み合わない。…ふむ。そりゃまぁ監督は選手をかばうよね。それはまぁ良し。「辞めろ」だの「責任を取れ」だのって、よくもまぁ言っちゃうもんだよ。並の監督なら去年だって生き残れなかったってのにさ。十分やってくれてるっての。
何度か書いてるけど、個人的にはブーイングは大いに容認するの。喜怒哀楽が自然発生するのがスポーツ観戦だし、怒りだけが抑圧されるべきではない。ただしそれは『負けた腹いせであってはならない』ってのが前提。敗戦の憂さ晴らしは、スタジアムでやってはいけないのだ。
チーム愛から生まれる激しい叱咤激励であるべきなんだ。「こんなもんじゃねぇだろ！」「もっとやれんだろ！」という意味合いのブーイングなら、個人攻撃なヤジなんか逆にブーイングでかき消せるんだぜ。それはブーイングというモノの目に見える効能だったりもする。
監督に「辞めろ」とか抜かした恥知らずは、勝ち始めたら素知らぬ顔でまたスタジアムに顔を出すんだろう。こっから始まる大逆襲を、指咥えて見てやがれ。まだまだ湘南は氏んでねぇぞ。
次の試合は水曜日、アウェイ甲府で菓子杯。福島開催の最終戦神戸戦を大いに盛り上げるためにも、リーグ戦のリベンジのためにも、これから先の闘いの底上げのためにも、負けられない。
今年は『負けられない』って試合をことごとく落としているけれど、それもそろそろ卒業しないとね。未来につながる内容と結果を、甲府から持ち帰ってくれると信じているよ。
あ、そうそう。日曜日の熊本対水戸＠日立台の試合も行ってきましたよ。平和な大団円が胸に染みましたわ…。こっちも早めに何か書きたいな。書かないとな。
