湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【YNC・第4節_vs鹿島(A)】 『NDK?』○3-2

この瞬間だけでも鹿島を凌駕したという事実は、リーグ戦ではホームで大敗しているだけに、正直大きい。ラスト5分で大逆転という結果だけでなく、再びリーグ戦での上昇に向けて弾みをつけるには十分な…特に後半は素晴らしい内容を示してくれた。よくやってくれた。

相手のスタメンには『あの』永木氏がいて。その永木氏が彼のストロングを発揮して先制点を取って。そのまま終わっていたらヒーローだったところを、永木氏が知らない湘南の選手とスタイルで、ひっくり返してやったのだ。こんな痛快なことがあるだろうか!

決勝ゴールの場面、最後に端戸のシュートを目前で見送ったのが、ゴール前まで戻ってきていた永木氏だった。ゴールにボールが吸い込まれ、痛む膝にガックリと手をつき、崩れ落ちるように座り込んだ彼の胸に去来したものは何だったろうか。「ねぇ、どんな気持ち?(笑顔)」

さて、試合の方へ。前半の入りは良くなかった。右に高山、左に山田、中央に大竹という珍しい布陣で臨んだものの、味方同士の距離感が合わずにプレスもかからずに攻撃も途切れがち。

ボールを奪われてカウンター気味にゴールに迫られる。先制を許した場面も、こちらの隙を見逃してくれなかった永木氏が、ブルドーザーのような突進力でボールを奪ってのもの。悔しいが流石である。しかし2失点目もコーナーからであり、流れの中で崩されての失点は無かった。

永木氏の先制点が11分、そのわずか7分後にすぐさま追いついてみせた。大竹の超絶スルーパスに応えた”湘南の大砲”大槻の豪快ミドル。この日の大竹は空から見てるんじゃないかと思うほどの視野の広さで、湘南の攻撃を彩った。加入直後の眩しいほどの輝きが戻ってきた。

1-2のビハインドで折り返した後半、湘南は立て続けの選手交代。56分にダイスケ、64分に長谷川アーリアジャスール、67分に端戸。交代選手達が攻撃のギヤを上げ、明らかにボールの回りも縦の推進力も上がった。そして大逆転劇の主役になっていくことになる。

87分、鹿島GKからのロングキックを跳ね返したボールを端戸が収め、DFを引きつけておいて大竹へ。アーリアの裏抜けに絶妙なタイミングで完璧なパスがDFラインのど真ん中を抜けていき、アーリアが一発でゴールに流しこんでみせた。

そして、94分。鹿島のコーナーからのこぼれ球を湘南が収め、端戸→大竹と繋いで右サイドを走りだしていたアーリアへ。ドリブルで独走するアーリア、ゴール前へ突進する端戸。

アーリアはDF2人を引き付けつつ、間を通すパスをゴール前へ。GKも出られず中央を戻ってくる永木氏も追いつけない、これまた絶妙なスピードとコース。端戸はこれを左足でダイレクトに逆サイドに叩き込んだ。簡単に決めてるようだけど難しいぞーコレ。素晴らしい!

この勝利で菓子杯グループステージ突破の可能性を大いに残して、良い流れのままリーグ戦に戻ることができる。菓子杯の試合がこの日無くて休養十分の仙台を、ホーム平塚で迎え撃つ。

ここまでリーグ戦最下位。良い勝ち方ができた次の試合。勝ち点差3の対戦相手。未勝利のホーム。勝ちたい理由がてんこ盛りだ。福岡でコケたのが痛すぎるが、菓子杯を挟む連戦のリーグ戦を仙台名古屋とホームで戦うことができるのはアドバンテージになるはずだ。

今度こそホーム初勝利を。今期終わってみれば、あの菓子杯鹿島戦がターニングポイントだったと言えるようなホーム2連戦にしたいものだ。頼んだぞ!