拝啓、遠藤航様 - 湘#48 れび＠湘南サポBLOG Ver.2

ついにこの日が来てしまいましたね。巣立つ日は近いとわかって過ごしてきたこの一年間でしたが、実際にその日を迎えると、思った以上に心の準備ができていません。来年の湘南ベルマーレにあなたの姿が無いという現実を受け入れるのは、当分先になりそうです。

遠藤航選手　浦和レッズへ移籍のお知らせ

【馬入日記：12月23日】遠藤航選手が浦和へ移籍。感謝のメッセージ。

２０１２年からサポーター活動を始めた私にとって、クラブの成長とあなたの成長はイコールでした。あなたの才気は素人目で見ても明らかでしたし、存在感を増すあなたのプレーにチームは何度も救われてきました。『若大将』は、いつしか『湘南乃誇』になっていました。

しかしあなたの成長速度は、いつの間にかクラブを追い抜いていた。クラブがＪ１レベルに到達した頃には、あなたは既にクラブの枠には収まりきれないレベルになってしまいました。

いつの頃からだったか、素人目から見て「オヤ？」と思う場面が増えてきたのですよ。誰もいないところにパスを出してしまう場面は一度や二度じゃありません。以前からチャレンジングなプレーはそれなりに見受けられたけど、そういう感じには見えませんでした。

きっとアレは、走力で補いきれないほどに顕著になってきた、あなたと他の選手の視野との違いなんだろうなと思うのです。そう感じてからは、ずっと早期の移籍を覚悟していました。

ですから去年、浦和レッズからのオファーの報道があった時、内心は嬉しかったりもしたのですよ。海外志向のあなたにとってそれがベストとは思えませんでしたが、少なくとも湘南にいては得られないモノを得られるでしょうから。それでも残ってくれたことには感謝しかありません。

ですから、浦和レッズでの活躍を期待しています。外から見ていて強さと共に殻を破れない脆さも感じるあのチームの全てを、あなたが塗り替えてしまうくらいの急成長を、期待しています。

あなたのゴールは浦和レッズではないはずです。その先を目指しての移籍だからこそ、涙を隠して送り出すのです。湘南のことは今は忘れてください。後ろを振り返る暇は無いはずだから。

タイムリミットは２年…延ばしても３年でしょうか。Ｊ１トップクラスを、ＡＣＬを、五輪を、そしてＡ代表を。全てを糧にして、世界に飛び出していってください。

『どんな形でも湘南に帰ってくる』なんて言ってくれているけど、全盛期に選手として帰ってこれてしまうようでは困ります。海外に出たまま惜しまれながら引退するくらいでなければ、送り出した甲斐がないというものです。あなたが選んだ道は、そういう道なのですよ。

サヨナラだけは言わないけど一つだけ伝えたい

かけがえないあなただから今一言ありがとう

喜びの日も悲しい日も共に夢を追いかけた

見えなくなる後ろ姿この時代にありがとう

対戦する時には…どうなるのかな。笑顔で愛をこめてブーイングさせてもらおうかなｗ。あなたと共に戦った３年間に、ありがとう。一刻も早い世界の舞台での活躍を、心から祈っています。

敬具

あ、ついでになりますがｗ、浦和レッズ様。お待たせしました。ウチのワタルをよろしくお願いします。あなたが恋い焦がれた実力はホンモノです。更に大きく開花させてやってください。そして、ワタルに海外からオファーが来たなら、快く送り出してやってください。