湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

拝啓、曺貴裁様

曺貴裁監督…。うん、堅苦しくなるのでキジェさんと呼ばせてくださいね。

キジェさん、よくぞ湘南に残る決断をしていただけました。本当に嬉しいです。きっと貴方が想像する以上に、ベルマーレサポーターの皆は心踊っていますよ。それほどに今の貴方の存在と、これまで貴方と歩んできた湘南ベルマーレというクラブの成長が、大きいものなのです。

貴方はきっと「大したことはしていない。自分だけの力じゃない。」なんて謙遜して言うでしょう。それでも貴方が湘南に辿り着いてくれていなければ、今の湘南は無かった。私達は貴方と、貴方をこのクラブに導いてくれた全ての出会いと出来事に感謝しているのですよ。

思えば私が湘南の試合を見始めたのが2011年。光るモノを感じてサポーター活動を始めたのが2012年。貴方が反町前監督の後を継いでトップチームの監督に就任した年です。

貴方が磨き上げたサッカーは『湘南スタイル』として認知され、他のチームのサポーターからも一目置かれるようになりました。誰よりも走り、人数をかけて攻め切るスタイルは、サッカーを知らない人にも伝えやすく、友人を誘いやすかったものです。

2012年、逆転自動昇格。2013年、爪痕を残しながらも1年で降格。2014年、ぶっちぎりで最速昇格。そして今年、2015年。ついに念願のJ1残留を成し遂げてくれました。しかしそんな日の翌日に、社長からキジェさんの契約が今年で切れることが漏れてしまいます。

あっという間にニュースは駆け巡りました。新潟、C大阪などが手を上げ、つい数日前には京都に決定的なんて記事まで流れました。今日に至るまでの日々の中で、ずっと考えていたのは、いつまでもキジェさんに頼ってばかりもいられないんだなぁ…というアタリマエのことでした。

現状では『湘南スタイル』=『曺貴裁イズムのサッカー』。今後クラブのアイデンティティとしてこのスタイルを続けていくのであれば、監督交代の道筋を作っておかなければいけなかった。

いざその危機が迫ってみれば、その準備は整っていませんでした。クラブにも、私達サポーターにも。このタイミングでキジェさんに去られたら、来季誰が監督になっても上手くいかなかったような気がします。ですから、今回の続投には本当に安堵しているのですよ。

新規で連れて来て、即座に『湘南スタイル』を理解して味付けを変えられるような、有能な監督さんはなかなか望めないでしょう。来季は次期監督候補をヘッドコーチとして入閣させて、共にチームを引っ張る形にしてください。ソリさんとキジェさんの間柄のような。

貴方は十分に功績を残してくださいました。『その時』が来た時に「この人がいれば安心だ」と思える人がいてくれれば、私達は涙を拭いて笑顔で貴方を送り出せるでしょう。他のクラブや外からの視点で経験を積んで、いつか戻ってきてくれることを願って。

しかし、それはまだ少しだけ先の話。まずは2016年、今年よりも更に成長した湘南ベルマーレを見せてください。私達も出来る限りのサポートはさせていただきますから。

長々と書いてきたのに、まだ感謝の言葉を書いていないことに気がつきました。最後になりましたけど、これまでの功績に、ありがとうございました。来季続投してくれて、本当にありがとうございます。少しでも長く、キジェさんの率いる湘南ベルマーレを観られることを祈ります。

敬具