湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第12節_vs横浜FM(H)】 『不屈』△1-1

同じスコアでのドロー。先制され、何とか追い付いて…という展開も同じ。それでいて松本山雅戦、仙台戦、マリノス戦と彩りがそれぞれ違う。サッカーは生き物(ナマモノw)だ。

攻勢に出てはカウンターをしのぎ、ロスタイムに何とか追い付いて溜飲を下げた松本戦。

よくわからんPKで先制されて、荒れに荒れた試合を闘いぬいた仙台戦。

そしてマリノス戦。前回大惨敗の相手に、圧されながらも膝を屈することなく戦い続けた。

この日は復活のキリノがスタメンに初登場。二年前のイヤな記憶をマリノスに思い起こさせるべく牙を研ぐ。そしてバイーアさん不在の緊急事態に、DFの中央にはツボさんが久々にスタメンを勝ち取った。好調の藤田祥もスタメンに名を連ね、古巣相手に静かに闘志を燃やしていた。

前回対戦のリベンジをとキックオフから果敢に攻めこむ湘南だったが、今回はそれほど後ろに重心をかけていないように見えるマリノスの守備を突破できない。逆に湘南の攻め上がりの裏を突かれ、ゴール前に迫られる展開。前半は四分六でマリノスのペースのままスコアレスで終了。

後半に入って、最初の失点の場面が訪れる。裏に一本精密フィードを通され、そこからのニアへのパスにDFとGKが交錯、こぼれ球を伊藤翔に押し込まれてしまう。声掛けひとつで避けられたかもしれないが、ここは流石のマリノスというべきか。警戒しながらも守りきれなかった。

先制されてからもマリノスのペースは続いた。ここでガタガタになってしまったら前回対戦の二の舞になってしまうところだったが、この日の湘南は逞しかった。上手く行かなくても愚直に繰り返し、反撃を受けてもギリギリのところで跳ね返し続けた。

それを支えたのはツボさんだった。DFラインを統率して、受け身に回る回数が多い中で何とか拮抗した試合の形を維持し続けた。見事なボレーでオウンゴールしそうになったのはご愛嬌w。この時間帯に、チーム一丸で劣勢を耐え忍んだことが、劇的同点弾を生むことになる。

70分の同点弾の永木のフリーキックは、ベストゴールにノミネートされた動画を観てもらったほうが早いだろう。湘南の選手とサポの祈りを乗せて力強く弾き出されたボールは、わずかに変化しつつゴール左上に向かい、クロスバーを叩いてGKの指先をかすめてネットを揺らした。

その瞬間のスタジアムの爆発的な歓喜は、それまでの苦闘を耐え続けたことの見返りには十分すぎた。それまで劣勢だった流れを一気に押し戻し、残りの時間を押せ押せのまま攻め続けた上でのドロー。何というか、松本戦や仙台戦には無かった『達成感』のあるものになった。

ただ、不屈のドローの代償は小さくなかった。実にイエローカード4枚乱舞、永木は累積で次節出場停止。ワタルも負傷で今週は練習が別メニュー。A代表の招集も見送られ(無念)、次節の出場も危ういらしい。バイーアさんの復調が間に合わなければ、要の3人を欠く可能性もある。

そんな次節は、ホームで山形を迎え撃つ。2ndでまだ未勝利、年間順位も降格圏。そんな状況で湘南と同じく3戦連続ドロー継続中であり、喉から手が出るほどに勝利を渇望する相手だ。

しかし、湘南も引き分け以上で悲願のJ1残留が決定する。2012年の昇格、2013年の降格、2014年の昇格決定と優勝決定、全てアウェイだった。ホームでの勝利でJ1残留を決めることができたら、スタジアムはどれほどの歓喜に包まれるのだろう。想像がつかない。

わずかな可能性に賭けてガムシャラに向かってくる相手と胸を突き合せて、真っ向勝負でJ1残留を勝ち取りたい。先に試合が始まってしまう松本が引き分け以下でも決まってしまうが、そこは忘れて(無理だろうけどもw)勝利という結果をもって、皆でバンザイしたいものだ。