湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第11節_vs仙台(A)】 『怒りのベルロード』△1-1

松本戦と同じく、先制された試合を追いついて得た勝ち点1。本当なら喜ぶべきなのだろう。しかし、試合終了時に胸に渦巻いていたのは、ドス黒い感情でしかなかった。この試合の内容を咀嚼して納得して帰るには、ドローでは足りなかった。何が何でも勝って欲しかった。

選手がイライラしているのが見える場面というのはあるものだ。それをコントロールするのも主審のお仕事のはずだが、それができていたようには見えなかった。そういう試合は観ていても楽しくないし、観ていて楽しくない試合をプレーしている選手が楽しめているとも思えなかった。

キックオフ直後から果敢に攻め上がる湘南、まずは守備の安定からカウンターを狙う仙台。平塚での対戦と同じく、互いのスタイルを明確に表してピッチを色分けしていく。仙台との決着戦に相応しい立ち上がりに、ワクワクしながら声を出していたものだ。

前半25分、仙台のCKからの小競り合いでPKを取られて先制を許す。ダイスケのプレーが起因だったらしいが、ゴール裏からじゃ見えんし映像を見返しても「そおかぁ?」としか…。

守備が崩されたわけでもなく、完璧なカウンターが決まったわけでもなく、スーパーシュートが放たれたわけでもなく、超美技なドリブルで斬り込まれたわけでもなく、反則裁定→PKという形で先制を許してしまった。もったいないとしか言いようが無い。

ジャッジが妥当だったかどうかは俺にはわからない。でも結果として、これから更に試合が盛り上がっていくという時に、選手と主審の間の信頼関係が壊されてしまった事が、悔しかった。

『俺氏は激怒した。必ず、この試合を勝利しなければならぬと決意した。俺氏にはジャッジはわからぬ。俺氏は、湘南のサポーターである。声を出し腕を振り上げ、選手を鼓舞してきた。だから試合が壊れていくことに対しては、人一倍に敏感であった。』

この壊れかけた試合で選手が報われるには”勝利”しかありえない。自分の中で試合中ずっと怒りと狂気が渦巻いていた。湘南の試合を観戦して、ここまで熱くなったのは初めてだった。もしかしたら、キリノ復活の記念に頭に載せていた『モヒカン』の影響もあったかもしれない(笑)。

先制されてからしばらくは、もちろんそんなことではイカンのだけど、明らかに湘南の選手が浮き足立っていた。前半のうちに立て直せたのが不思議なほどに、怒りと焦りが感じられた。

しかし後半からキリノを投入して流れを変えると、後半開始早々にCKからのトリックプレーから藤田祥が豪快に蹴りこんで同点。以降、試合が終わる最後の瞬間まで互いに一点を狙い続ける熱戦になった。途中で壊れかけた試合を、選手達がプレーでギリギリつなぎとめた。

途中の相手GK六反の無用な挑発に巻き込まれた高山のイエローも、壊れかけた試合故に起きてしまった『事故』…ということにしておこう。何とももったいない、無駄なカードであった。

それにしても、キリノの馴染みっぷりには驚いた。まるでずっと在籍していたかのようにピッチで躍動し、相手のDFラインを圧していた。『水が合う』というのはこういうことを言うのだろう。今期のラストスパートはもとより、来年も残ってくれれば貴重な戦力になってくれそうだ。

勝利こそ得られなかった(ので俺自身の気は晴れなかった)ものの、この日も立ち止まること無く前進することができた。先制されても跳ね返せることが再び証明できたことが唯一の救いだ。

次節の相手は平塚でマリノスを迎え撃つ。ここまで今期最低の試合である1stのアウェイ戦を忘れたことは一度もない。よくもあそこの三連敗からここまで持ち直したものだ。ここ2試合、何とか積み上げてきたものをつなげるために、1stのリベンジのために。負けられないぞ。

※なお、タイトルは今夏ハマった映画『MADMAX 怒りのデスロード』をモジっただけで他意はありませんw。