湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第13節_vs山形(H)】 『TOUCH THE SKY』×0-1

試合当日に怒りをこめて書き殴ることもできたけど、それをしてしまったらイケナイ気がした。できるだけ冷静に書き進めたいが…自信がない。マリノス戦で得た手応えを、綺麗サッパリ放り投げた。それくらいヒドい試合。ホームでブーイングも当然の内容だった。

この日はバイーアさんが復帰したかわりに、ワタルが負傷、永木がイエロー累積で不在。それでも心配はしてなかったんだ。それだけのモノは積み上げてきたと思っていたからね。キャプテンマークはシュンスケなんだなー緊張してんなーなんて呑気にキックオフを迎えていたんだ。

ところが、キックオフから感じていた違和感は、時間経過と共に増していく。前半抑え気味の山形に対して、ボールを持たせてもらっているのに前に進めない湘南。足を止めてウロウロした挙句、横や後ろにボールを回す姿が目立つ。普段あまり見られないだけに、とにかく目立つ。

原因は明らかだ。永木とワタルがいないからだ。監督は否定するけれど、その影響を無くせてはいなかった。ワタルはともかく永木不在は最初からわかっていたのだから、不在なりの湘南スタイルを模索してきたはずなのに、スタイルの片鱗すら見せることができないまま前半終了。

攻撃参加の連携はまだ煮詰めが足りていなかった感はあるが、ワタルの代わりに右サイドに入ったツボさんのおかげで守備は安定していた。そこだけは前半の希望の光だったんだが、後半開始と同時に、ツボさんを下げて可児ちゃんを投入の采配。…ちょっとイヤな予感がした。

山形はあからさまに後半勝負の気配を見せていただけに、現状攻撃が形になっていなくても、まずは相手の攻勢を跳ね返せる布陣は不可欠だと思ったが…。3バックの守備を緩めてまで攻撃を優先させなければいけないほどに、湘南は追い込まれていたということなのだろうか。

実際に後半が始まってみると、攻勢に出てきた山形の圧力に攻撃どころじゃなくなってしまう。バランスが崩れたところに防戦一方になってしまったら、待っているのは守備に追われる展開だけ。キリノとヤーマンを投入するも、最後まで流れを変えられずに試合終了。

…しっかし、菓子杯予選リーグや天皇杯初戦ならまだしも、リーグ戦終盤、ホームでJ1残留を自力で決められるというシチュエーションで、ここにきて最低ランクの試合を更新されてしまうとは思わなかったなぁ。1stのマリノス戦も十分酷かったけど、余裕で下回った。

プレーをミスって萎縮するならまだしも、運動量やチャレンジすること自体をサボってしまったら、湘南スタイルが成り立たない。それが出来てないと今のサポーターは瞬時に感じ取る。

個性が違うのだから、ワタルと永木がいる時と丸っきり同じサッカーにならなくても当然だ。ただ、2人が担っていた攻守の献身性くらいは皆で少しずつでも補えなければ、湘南スタイルにはならないんだ。そこは監督の指示云々じゃなくて、個々の意識の問題のはずだ。

2人が永遠に湘南を引っ張っていくことはできない。今年どちらもいない可能性もあったし、来年そうなる可能性もある。あの背中を見ている今の選手達が、2人が今背負っている湘南らしさの源泉を理解して体現していかなければ、今年J1に残留できても先につながっていかない。

ホーム平塚での大ブーイングという幕切れで、これにて5戦勝ち無し。リーグ戦の残りの対戦相手はFC東京、鹿島、新潟、広島。週末の天皇杯3回戦の松本山雅戦は、流れを引き戻すために重要だ。松本も残留に向けてのステップボードにしたいはず。リーグ戦同様熱戦必至だ。

雲の上だったJ1残留にあと少しで手が届く。高みを目指す事を、手を伸ばす事を怠ってしまえば、重力に引かれて落ちてしまう。最後までベクトルは空に向けていてほしいものだ。