湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【天皇杯・2回戦_vs桐蔭横浜大】『ジャイキリ未遂』○4-3

桐蔭横浜大が「J1がナンボのもんじゃい、湘南なんてエレベータークラブじゃ!」というくらいの意気込みで(笑)ぶつかってきていたら、きっと内容は丸っきり違うものになっていた。ラスト10分の猛攻がキックオフから出ていたら、相当困ったことになったに違いない。

いきなり強烈なミドルシュートで幸先の良いスタートかと思われた桐蔭横浜大だったが、どうも勢いが続かない。神奈川県を制して一回戦を突破したにしては、よく言われる「リスペクトしすぎ」なのか、サッカーそのものが萎縮していた。

そんな中で、先制点は9分という早い時間に軽やかに生まれた。相手コーナーキックからのカウンターを、スタメンから68分まで堂々とプレーすることになる2種登録高校生選手齊藤未月がラストパス。遅れてきた助っ人外国人、キリノ弟(嘘)ことアモリンが豪快にゴールを決めた。

前半は湘南が支配。桐蔭横浜大は湘南のハイプレスに右往左往、DFラインとGKの間でボールを回す場面がとても多かった。選手同士で「ビビんな!」みたいな声まで出ていたほどだ。

相手は追い立てられてロングパスで中盤を飛ばしてみるが、こちらのDFラインはサブ組といえども百戦錬磨のツボさん/しまむー/ジョンピル。博打みたいなロングボールで簡単には失点しないだろう。今年の天皇杯初戦は安心して見ていられるかな…なんて思ってた。

試合を支配しながらも追加点が奪えず、内容が得点に反映されないままイヤな雰囲気になって前半終了。後半開始直後から桐蔭横浜大がPA内でハンド→PKから湘南が追加点を奪えば、安心して見ていられたはずの湘南DF陣のミスからボールを奪われてゴールを奪われ2-1に。

勢いに乗って早々に追いつかれでもしたら「2-0は危険なスコア」となったところだが、63分にヤーマンが、76分に藤田祥が頭で押し込んで4-1にまで点差は広げることができた。

更にダメージを与えるべく、78分から元気印大槻を投入して追加点を狙う意志を示す。この短時間での大槻投入は、ハイプレスに青息吐息になっていた桐蔭横浜大にとっては悪夢になりえたし、流石にここまでくればあとは試合終了を待つだけだと胸をなでおろしたものだ。

だが、大槻投入が逆に相手に火をつけたかのように、試合はここから白熱していく。このままでは終われないと桐蔭横浜大が猛攻、気を抜いたわけではなかろうが湘南が受け身に回る展開へ。

83分には湘南サポからも感嘆の拍手が起こる程のスーパーミドルを、88分にはスルーパスを通されてチェックが間に合わないままゴールに流し込まれ、残り数分というところで1点差にまで詰め寄られてしまう。ジャイキリの雰囲気も漂い始めたが、何とかしのぎきって試合終了。

3失点は6月のホーム新潟戦以来。望外のPKが無かったら延長→PK負けなんて展開もありえた。2点目以外は相手に上回られての失点だけに、大学生相手の3失点は猛省せねばなるまい。

大学生の諦めない姿勢に学ばなければ…とか、互いに得るものは大きかった…とか、綺麗にまとめられてしまいがちだが、最低限の結果だけは残せたからこそなのよね。スッキリ勝てた試合をこんな接戦にしてしまったのは情けない。ホント、ジャイキリ未遂で良かったよ。

今年も早くも清水/名古屋が食われた下克上の天皇杯。三回戦は10月10日(土)にホームで松本山雅。…って、今年4戦目決定とか、いつかの甲府並に縁があるなぁw。そしてリーグ戦の次節の相手も松本。なおここまではナビ杯予選、リーグ戦アウェイ共に勝利できている。

年間順位で15位の新潟と勝点4差の降格圏16位の松本、新戦力を獲得して残留を目指している。湘南に勝ちたいという以上に、勝ち点を上積みして新潟を追いかけたいところだろう。

湘南は年間順位で10位。勝ち点1差で柏を追いかけ、名古屋と勝ち点で並び、4差で神戸からのプレッシャーを受ける。松本も必死だろうが、こちらとしても少しでも早く残留を確定させてしまいたい。目の前の一戦に集中して、結果を引き寄せていきたいところだ。