湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第09節_vsG大阪(A)】 『優しいパス』×0-1

執拗に何度も何度も水をまく #bellmare pic.twitter.com/TIuhZxvPTp— レヴィ (@revys48) 2015, 8月 30

気になっていた。今まで何度もピッチに水をまく光景は目にしてきたが、ここまで執拗に散水するのは初めてだ。機械式の散水だけでも十分なところに、散水車で何度も何度もピッチ中央を往復していた。そもそも週末は雨が降ったりやんだりしてたはずなのに、だ。

その真意は明らかだ。湘南に普段のプレーをさせないこと。ぶっちゃけ足元のボールの扱いがそれほど上手くない湘南の選手を慌てさせること。ACLで数日分のハンデを背負う分、湘南のミスを誘ってのカウンターを狙うこと。そして、その思惑を跳ね返すことはできなかった。

先制の、そして唯一のゴールは前半の9分という早い時間に奪われた。湘南の自陣サイドでのスローインをヘッドで跳ね返されてPA付近のパトリックへ。バイーアさんが競りに行くも裏へ抜けだされ内へと切り込まれ、フリーの倉田へラストパス。難なく決められてしまった。

GK秋元は珍しく股の間を通されて悔しかったろうし、そもそもスローインを味方に収められない時点で何それってモンだが、何より感嘆したのはガンバのここぞという時の瞬発力だった。

ゴールシーンはパトリックの推進力だが、実際試合中のカウンターの鋭さは舌を巻いた。省エネモードから一気に最大加速でゴールに攻め込めるトルクの太さ。浦和戦でも感じたが、自分達の強みを発揮すべきタイミングできちんと出せるのが、本当の意味での『強さ』なのだろう。

湘南は今年、自分達のスタイルを自信をもって発揮できさえすれば、J1でも『戦える』ようになった。しかし、相手が少しでも守りを固めてくると、途端に攻撃が滞って打開できない。

J2では守りを固めるといってもほころびを見つけるのは可能だったし、ウェリもいたからひとまず当ててから何とかできた。J1でこの壁を打開するには、更に一段早い攻撃が必要だと痛切に感じる。具体的に言えば『次につなげやすい優しいパスで攻撃を形作る』ことだ。

強いチームの攻撃は、つなぐパスなら足元に、走らせるパスなら相手の前方に、低くて強いパスが出せるように鍛えられている。縦に早い攻撃を志向するなら、勝負所でボールを収めるための数秒すら惜しい。トラップでお手玉(お足球?w)してる間にボールを奪われてしまうのだから。

今の湘南の攻撃は、もちろんパーフェクトにつなげられる場面もあるけれど、難しいボールを難しいコースに難しい体制から無理矢理つないでる場面が多々ある。そこをスパスパとつなげられるようになったら、また一段スタイルが輝きを増すはずだ。

もちろん全力で走ることが信条の湘南スタイルで、綺麗なパスを出すのは難しいだろうことは想像はつく。だからといって、突き詰めなくていいわけはない。ここから高みを目指すなら尚更。

試合は先制したガンバが露骨に前に出なくなり、空いたスペースで湘南が攻撃のペースを握り、ガンバが鋭いカウンターでゴールを狙うという展開に終始。最終的なシュート数は13対15と拮抗していたが、危ない場面は湘南のほうが多かったように感じる。それほどの差はあった。

今年感じることのできた『差』も、ようやく戦えるようになったから見えてきたもの。ここまで積み上げてきたものを、崩すこと無く更に右肩上がりに積んで行かなければいけないなんてね。資金的に余裕があるならまだしも、カツカツの状態で闘っているのだからホント大変よね。

さて、週末はリーグ戦は一週お休みで天皇杯ですよ。自分がサポになってからは愛媛だったり琉球だったりした相手が、今回は…桐蔭横浜大学。困ってるだろうなぁ、下手な試合はできない上に相手は怖いものなしに真正面からぶつかってくる。貫禄を見せられるほど年齢差は無いぞw。

ワタルが日本代表に招集(祝!)されていて不在、菓子杯程度にスタメンが変わるだろう。変わらずスタイルを出して、大学生の勢いを削いでやろう。キックオフから120%で臨んで欲しい。