湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J1・2nd第05節_vs柏(H)】 『ヒーリング』○3-0

湘南サポに衝撃が走った。キクシュンがFW登録でスタメン。大学までDF、プロに入ってボランチを任されている男が、最前線に立つ。今まで試合で何度かやらせたことがあったらしいが、正直記憶に無い。様々な憶測が飛び交っていたが、始まってみればそのまんまシャドーだった。

結果的にコレが大正解だった。本職の攻撃陣を押しのけてのスタメン抜擢&完勝には、控えに甘んじた攻撃陣にはかなりショックな出来事だったろう。

ウノゼロ三連勝で平塚に乗り込んできた柏、若干守備に比重をおいて試合が安定したと聞いていた。甲府並なら苦労するかと心配したのだが、1stでの対戦とさほど印象は変わらなかった。

互いのスタイルをぶつけあえる試合は、望むところだった。前回の記事で書いた『今回も互いの良さを引き出してくれるような試合ができたなら、甲府戦から続くチームのバイオリズムの低下を戻すきっかけになるかもしれない』という、そのまんまの試合になるということだから。

前線からのプレスが、キックオフから試合終了まで相手の攻撃をほぼ完封。試合前にサポを揺るがせたwキクシュンも、前線からのプレスだけでなく攻撃のリンク役にも奔走していた。

大槻/高山/大竹という形に固まろうとしていた最前線のスタメンに、一石を投じる活躍。まずはFWからの守備という湘南スタイルの根幹を示すものであり、今後も元のポジション問わず、それを90分こなせる者が選ばれていくことになるのだろう。中断明けのスタメンが楽しみだ。

先制点は前半26分、右サイドのコバショーのアーリークロスから。正面から徐々に逃げていくGKには距離感の掴みにくそうな美しい放物線に、大槻がピンポイントで合わせての見事なゴール。どんな試合でも先制点は大事だが、無失点試合が続いていた柏には痛恨だったはず。

先制点以外の場面も、ほぼ湘南が試合を支配。柏の前半のシュート1本に抑えることができた。後半柏も体制を立て直してきたけど、大きく弾む足でのバックパスが、戸惑う相手GKの頭上を飛び越えてのコントみたいな追加点になってしまって、流れを自ら手放してしまう。

そこから先は、もう何があっても湘南の勢いが増していくような展開。何度かゴールに迫られても「これはもう大丈夫カナ?」と気楽に観れていた。こちらからミスで流れを手放さなければ大丈夫だと思える内容だったたし、この日は大きなミスらしいミスも無かったから、ね。

チームの勢いに背中を押され、日本代表選出のワタルが自らを祝う三点目を奪う。高山からの高速CKに、ニアに走りこんできて得意のヘッドで合わせてのもの。内容的にも湘南スタイルの良い所が突出して、更にワタルを勝って送り出せた。言う事無しの今期一番の試合になった。

前節までの低調な内容からここまで戻せた要因は、柏さんとの『互いをリスペクトする関係性』に他ならない。真夏の連戦中、中断期間前に、ホーム平塚で、そんな相手と試合ができたのは本当に幸運だった。チーム状態の改善に、ただの勝利以上のヒーリング効果をもたらしたはずだ。

これにて年間順位は調子を落としているマリノスもかわして8位に上昇。8勝8敗6分で勝率も5割に戻して、勝ち点30に到達。…正直夢のような数字だw。もっともまだまだ安心できないのも確か。ブレずにスタイルを磨いて、一戦一戦を大事に積み上げていかなければ。

中断期間明けの対戦相手は、アウェイで清水。ここにきて監督交代や選手補強で降格圏からの脱出を虎視眈々と狙っている。新監督は田坂さん。去年最終戦での田坂大分との激戦は記憶にまだ新しい。これまでのデータは役に立たない。ホーム4-0の結果は忘れなければならないだろう。

もっともどこが相手でどんな状況でも、やることは変わらないのだ。相手の出方によって試合中にピッチ内で修正できるかどうか。改めてチームの適応力が問われる。真夏の暑さを跳ね返すような熱戦を期待したい。もちろん夏休みだし、現地にかけつけますとも!