湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

スポーツナビ+(ブログ)サービス終了に伴い、引っ越してきました。湘南ベルマーレを応援していきます。

【J1・2nd第03節_vs甲府(H)】 『扉の向こうに』×0-2

鎖と無数の南京錠で封鎖されている、鍵穴がいくつもついた扉があったとしよう。足元には数百もの鍵の束が落ちている。どこを解錠すれば扉が開くのか、今のところはわからない。そして90分の間に扉の向こうに行かなければならない。さぁ、どうする?

城福時代から更に深化したように見える甲府の前半の戦い方を見て、イメージしたのはそんな光景。湘南はただ闇雲に、片っ端から鍵を差し込み続けることしかできないでいた…。

そして正しい鍵を見つけられないまま、試合は終わった。湘南に本当に必要だったのは、鎖を断ち切り扉を蹴破る力だったんだがなぁ…。そして今期のJ1の闘いの中でその力はもうある程度は手に入れることができたと思っていたのだが、そこまで成長はできていなかったらしい。

攻めあぐねて、メッセージを込めた早くて強いパスが出せない。パスがつながっても、ボールが緩いから攻撃が形にならずに甲府の守備を崩せない。スピードが、アイデアが、足らない。

足りなかった力の一因が、大竹の不在にあったのは間違いない。ここ数試合の湘南の好調は大竹の輝きが支えていた。ある意味依存していたと言ってもいいが、秋元/ワタル/バイーアさん/永木/高山と共に、代えの効かない選手として存在感を確かなものにしていた。

誰が出ても同じスタイルのサッカーができるのが理想だし、湘南は共通理解が進んでいる方だとも思う。ただ、ギリギリの戦力で闘っている以上、要の選手が入れ替わればどうしても戦力の低下は否めない。同系統のヤーマンはいるが、まだ大竹の代わりにはなれない…らしい。

甲府の分厚い扉を突破して、扉の向こうに胸を張って通れるようになった時が、湘南スタイルが一つランクアップしたことの証明になるんだろう。まだまだ成長していかなければならない。

去年の群馬戦に連れてって初めてJを観戦した友人を、今回久々に連れてった。バイーアさんの安定感に感心していた。甲府の前半戦の割り切り方に、こんなに攻めなくてもいいんだーなんて変な感心もしていたw。そしてそれに攻めあぐねる湘南の攻撃に…特に後半は眠そうだった。

群馬戦もPKでの得点だけだったし、2試合であまり湘南の良い所を見せてあげられてない。ホント申し訳ない気持ちになるのだが、俺は俺で友人を呼ぶたびにわざわざ自分のチケットを余計に買っている(指定のシーズンシート購入済み)ので、喜んでもらえないのは自分も痛恨なのだ。

今回の敗戦で、混戦に更に拍車がかかってきた。年間勝ち点での順位で6~14位が、

・勝ち点28:横浜

・勝ち点26:神戸/鹿島/名古屋/湘南

・勝ち点24:仙台/柏/甲府鳥栖

という超接近戦になっている。ここで振り落とされるか、食らいついていけるか。

次節は週末にアウェイで鳥栖戦。行こうと思えば行けちゃうけど、断腸の思いで自重。その代わり平塚でパブリック・ビューイングがあるらしいので、そこには行こうとは思ってますが。

ホームで対戦したのはGW、三連敗後の勝利でチームを救う結果を得られた。1stのリベンジと、新潟に完封された今節の巻き返しを誓ってホームで待ち受ける鳥栖を相手に、どんな闘いを挑むのか。一度は勝った相手、悪いイメージは無いはず。暗雲を払拭して帰ってきて欲しい。