湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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『湘南スタイル』から『湘南"ストロング"スタイル』へ

2014年の総括くらいしておこうかなということでね。実は同じタイトルで2013年の開幕前に書いていたりするが、あの時に書いていた事が具現化されたのが2014年というシーズンだった。逆に言えば2013年の苦戦は、クラブがJ1仕様に生まれ変わるために必要だった1年なのだろう。

当時の自分は、こんなことを書いている。

前からアグレッシブに仕掛ける魅力的な『湘南スタイル』を、新しい選手達を交えて厚くなった戦力で新しい形に進化させていかなければならない。観ていて楽しい『湘南スタイル』から、J1の壁を突き崩す『湘南”ストロング”スタイル』へ。

しかし2013年の湘南は、2012年のチームからわずかな上積みしかできないままシーズンへと突入し、頭一つの差で競り負け続けて降格した。2012年の湘南スタイルは貫けたが、それを『新しい形に進化』させることはできなかった。

しかしブレずに戦い続けられた事が2014年に花開いた。『縦の美学』に後ろから選手が追い越していく新戦法が加わった事がハマり、相手が対応に苦慮する前半戦で独走態勢を築いた。

後半戦は深化した湘南スタイルへの対策が浸透したことで苦戦が続いたが、それでも優勝決定までは1敗のまま。優勝決定後の緩みで2敗が追加されただけで、勝ち点101でシーズンを終えるという歴史的なシーズンとなった。これだけの戦績は、マグレでは残せない。

序盤はスペースを消すためにベタ引きするチームが続出したけど強引にこじ開けてきた。中盤からは縦のパスコースを消した上で中盤のパスの出どころを潰すことで持ち味を消されてきた。

それでも勝負どころでのチーム全体の運動量と戦術理解の深化は、自分達を裏切らなかった。こちらのアクションで試合を動かすことができるから攻撃も守備もアグレッシブに行けたし、劣勢時でも焦って空回りすることが無くなった。

もっともそれが可能になったのも、新加入選手の活躍と新布陣が機能したことが大きい。DF三竿、DF登録ながらボランチを任されたシュンスケの大活躍は、チームを大いに助けた。シュンスケがリタイヤした終盤に苦戦が続いたのは、けして偶然じゃない。もはや欠かせない存在だ。

高山が去り、コバショーが大怪我でほぼ一年いない中で、左翼ダイスケ右翼宇佐美の布陣が前半戦の躍進を支えた。マルを3バックのセンターに据えて、右にワタル、左に三竿。ワタルと三竿が両翼を追い越していくことで、『湘南”ストロング”スタイル』は完成した。

2013年のホーム最終戦セレモニーで、眞壁会長(当時社長)はこう語った。

20年目のJリーグの歴史に、20年の我々の歴史に、今年は失敗したと記載がされるでしょう。しかし、これから掴む大きな成功の時に、この年が我々の成功の起点であったと、必ず言える確信があります。

この確信が正しかったと振り返るためにも、2015年のJ1残留を果たして、今年の躍進を未来につなげなければならない。まだそのスタートラインに立った、というだけでしかないのだ。

クラブは本気で2015年に賭けている。本当の意味でJ1仕様のクラブになるために、積極的に選手を入れ替えて体制を整え始めている。あとは今年の躍進の礎となったトルコキャンプで、同じようにチームの骨格を整えられれば…。キジェマジックに来季も期待したいところだ。

そんなクラブの本気が伝わってくるからこそ、サポとして出来るかぎりのことはしたいよ。スタジアムの改修は一朝一夕にはできないけれど、まずは一つでも多く平塚の座席を埋めていかないとね。とりあえず、シーチケの更新と強化費募金はもう済ませてありますw。