湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第42節_vs大分(A)】 『宝石のような』○3-2

もうアウェイ磐田戦のような試合は今季は無いのかなぁと思ってた。ところが最後の最後に、神様が湘南に最後の試練をくれた。勝ち点100越えを目指す最終節、魂を削り合うような『J2卒業試験』が待っていた。

キックオフ直後から、勝利しかない大分が気迫を前面に押し出して湘南ゴールに迫る。開始7分で奪われた先制点の場面は、奇しくも湘南スタイルのような後ろから追い越すプレーからのクロスから。こちらがやりたかった形で早い時間に決められたことで、湘南の魂にも火がついた。

湘南の反撃の狼煙は、今年なかなかチャンスを掴めなかった亀川の意地の轟砲だった。コーナーからのこぼれ球を、今年のJリーグベストゴール級のハイパーロングシュートで決めてみせた。今期初ゴールが値千金の同点弾。最後まで新しいヒーローが出てきてくれるのが頼もしい。

後半に入って最初に試合を動かしたのは湘南。縦パスを受けて、相手DFを5人を引きつけてつつ、前に出ていたGKを柔らかく越えるループシュートで勝ち越し点を決めたのは、岡田。チームで2人目の二桁得点者の嗅覚と得点感覚が、勝ち点三桁へチームの背中を押す。

しかし大分も諦めない。途中交代で入った『ミスタートリニータ』高松がゴールを決めて同点、試合を振り出しに戻す。残り15分、勝利しか見えない両チームが更に火花を散らす。

このまま混迷を極めるかと思われた試合の決勝ゴールは、思いのほか早く生まれた。同点ゴールから2分後、こちらも交代で入ったコバショーのクロスに岡田がヘッドで合わせ、GKが弾いたボールをチーム得点王ウェリが今期20点目をヘッドで叩き込んだ。

…と、得点シーンだけ列挙してみたけれど、それ以外の全ての場面でシビれる展開。今季のベストゲームはアウェイ磐田戦で確定だと決めつけていたけど、勝るとも劣らない90分になった。

このチームで闘う姿を観られる時間が失われていく。早く試合が終わって欲しいと思う反面、ロスタイム5分がゼロになる瞬間が訪れるのが本当に惜しい。輝ける2014年が、終わる。

この勝利はただの1勝じゃない。積み上げてきた最終戦で今季一番の苦戦をして、ベストマッチ級の内容を競り勝って、勝ち点101を掴み取った、宝石のように光輝く勝利だ。その勝利の余韻を胸に、2014年を締めくくる勝利のダンス。素晴らしく誇らしいフィナーレとなった。

【2014年 湘南 最終成績】※()内は1試合平均

42試合31勝3敗8分。勝ち点101(2.425)、得点86(2.048)、失点25(0.595)。

【2009年 仙台】

51試合32勝9敗10分。勝ち点106(2.078)、得点87(1.786)、失点39(0.765)。

【2009年 C大阪

51試合31勝9敗11分。勝ち点104(2.039)、得点100(1.961)、失点53(1.039)。

【2004年 川崎】

44試合34勝7敗3分。勝ち点105(2.386)、得点104(2.364)、失点38(0.864)。

【2008年 広島】

42試合31勝4敗7分。勝ち点100(2.273)、得点99(2.357)、失点35(0.833)。

【2009年 湘南(参考)】

51試合29勝11敗11分。勝ち点98(1.921)、得点84(1.647)、失点52(1.020)。

『過去最強の湘南』を目指して突き進んだ先に、歴史に刻みこんだ記録。1試合平均の得点で若干見劣りするものの、過去のJ2最強チームの仲間入りができた…と思ってもいいよね?w