優勝決定の翌週、チームの凱旋試合。そんな記念試合の前半終了の瞬間、ホーム平塚は大ブーイングに包まれた。０－２で負けていたからだけではないだろう。それほどに試合から伝わってくるものが無かった。
前節の退場でＤＦの要を担っていたマルが出場停止。疲労からかウェリントンと岡田もメンバーから外れていた。ウェリは優勝決定まで満身創痍だったし、岡田も疲労からかスタメンからハズレがちだったので、この３人が抜けることについては仕方がないとは思う。
攻守の要を欠き、湘南は布陣を大きくいじってきた。単に穴埋めすることを良しとせず、ＤＦラインに岩尾・島村を入れて三竿を中盤に上げ、ダイスケをトップに持ってきた。
それでもやったことのないポジションでは無いし、普段から誰が出ても同じサッカーができることを理想としているわけだし、少々不安はあるが何とかなるかなー…と思っていたけど。
そんなことはなかったぜ！！
肝心の選手達自身が試合開始に入りきれず、２分で先制を許す。それ以降も選手達は何を戸惑っているのか、攻守に精彩を欠いたまま時間だけが過ぎていく。そしてアッサリと３８分に追加点を奪われた。優勝してチームが緩んでいたと言われても仕方がない、無様な前半だった。
ハーフタイムに引き締められたのか随分と流れを引き戻したが、１点を返したのみ。積み上げてきたホーム無敗、シーズン最多勝ち点、連続無敗記録…試合終了の瞬間、平塚の夜空に様々なものが霧散した。歓喜の中で優勝シャーレ授与式を行いたかったなぁ…。、
昇格決定は、ドローであっても劇的弾で追いついて掴み取った。
優勝決定は、ドローであっても鍔迫り合いを何とかしのいでモノにした。
だからこそ、素直に喜べたし拍手もバンザイもできたってものだが…。
負ける時はこんなものかもしれないが、ホーム初黒星がこんな内容とは。記念のイベントだしバンザーイとやってきたけど、心からって感じにはならなかったね。
しかも初黒星だったアウェイ愛媛戦とは違って、相手がドン引きで攻めあぐねたとかでは無いからね。三年かけてたどり着いたスタイルでも、ある程度の布陣と万全の気持ちでないと、ここまで力を発揮できないという現実を、改めて突きつけられた。
残り５試合。優勝も決まって、大記録も潰えて、形の上では完全なる消化試合。チームはいったい何をモチベーションに闘うのか。控えメンバーの実戦テストなのか、それとも他の何か？
正直それは何でもいいのだ。湘南らしい戦い方ができるだけの最低限の心と身体の準備をして、試合でそれをキックオフからキチンと出してくれさえすれば。今回みたいな試合は、今年はこれで最後にしてもらいたい。負けるな、とは言わない。最初から最後まで戦ってくださいな。
次節はアウェイ札幌戦。久々に一大観光計画を…練ってる時間なくてどうしよう(汗)。ひとまず飛行機とホテルだけは確保してあるから、美味いモン食って札幌近辺をウロウロしてきます。
