固かった。ガッチガチに見えた。ラストパスは届かず、ドリブルはミスって掻っ攫われ、シュートはなかなか良いとこに飛ばなかった。相手のカウンターはほぼ完封できていたけれど、攻撃は良い形が作れずにいた。
京都で昇格を決めてから初のホーム平塚、試合後にはセレモニーをやらねばならぬ。とすれば、負けるor不甲斐ない試合の後でシラケた空気の中でイベントを迎えるわけにはいかなかった。サポからの期待もそうだし、企画したチームからの無言の圧力もとても大きかったはずだ。
選手達は選手達で、昇格こそ決めたとはいえ、最短優勝と最多勝ち点を目指して突っ走りたいとは思っているはず。周囲の期待と自分の願いで、普段のプレーができなくなっても仕方ないのかもしれない。ここまで戦績を残した分、産みの苦しみくらいは甘んじて受け止めよう。
ゴールまでは届かせなかったものの、岐阜のカウンターはちょっとビビりながら見ていた。献身的になってた魔人ナザリトのフリックはあまり怖くなかったけど、縦パスがピシピシ通ってたからね。かなり上手く収まってたから、二の矢三の矢があったら危なかったはず。
シュート本数的には１４本対２本。決定的な場面を何度か川口に防がれたり、ゴール前ドフリーでウェリが宇宙開発に貢献したり、盛り上がる場面もあったんだけどねー。結果としてはホームで初のスコアレス。何とも微妙な空気の中で昇格セレモニーが行われましたとさ。
ただし、湘南がドローだった代わりに、松本が札幌に星を落としてくれた。これでいよいよ、本拠地での優勝決定が現実味を帯びてきた。条件的には以下の通り。
・横浜FCvs松本 13:00キックオフ＠味フィ西
・湘南vs愛媛 19:00キックオフ＠ＢＭＷス
○松本が勝利した場合：次節での優勝決定は無し
△松本がドロー以下の場合：湘南の勝利で優勝決定
×松本が敗れた場合：湘南はドロー以上で優勝決定
見事に松本戦が昼間の試合なので、その結果によって必要な条件が当然ながら変わる。松本が勝ってしまったら応援のテンションも落ちてしまう…なんてことは全く無かったりする。何しろ湘南の次節の相手は「あの」愛媛だからだ。そう、現状唯一の敗戦を喫した相手なのだから。
優勝なんて関係ないレベルの話だ。アウェイでの悔しさを何としてもホームで晴らさなければならない。ここまでの成績で突っ走ってきておいて、特定のチームにだけ勝てなかったなんて事になったら、戦績に引っかかりを残すことになる。ドローでは、絶対ダメなんだ。
こういうシチュエーションで、相手が愛媛になったのは奇跡(日程くんの超常能力)だ。
きっと神奈川互助会(笑)の横浜FCは、松本を倒して後押ししてくれるに違いない(願望)。
まずは愛媛に勝つ。それが先決。
その上で、優勝が決まるシチュエーションと重なっていたなら。
ShonanBMWスタジアム平塚で、選手達は今年一番の歓喜の爆発に包まれるだろう。
何と言っても、選手達が一番愛媛に勝ちたいと思っているだろうから！
