開始１分未満のファーストシュートで先制できた後、試合のペースを握ったまま何度も何度もゴールに迫った前半。後半もこのまま…と思ったら、とんでもなかった。堅守同士とは思えぬ乱戦が待っていた。
先制ゴールの絶妙なスルーパスに始まって、この日もスタメンだった大竹がピッチ上で躍動。類稀なキープ力と視野の広さで、攻撃のタクトを存分にふるっていた。スタメンに復帰した宇佐美もＤＦラインに加わって仕事をキッチリできていた。
前回の水戸戦にいなかったウェリントンが存在感を発揮し、追加点こそ奪えなかったものの、思い通りの攻撃ができていた。試合展開的には申し分ない、はずだった。
事実、後半に入って追加点が取れ、さらに相手のＰＡ内のハンドでＰＫを得て、３－０。ここまでは順調だった。順調すぎたが故に、不運なＰＫで１点を返されて少々浮足立ってしまったのかもしれない。立て続けに失点を許し、３－２まで詰め寄られてしまう。
後半開始の選手交代を経て、水戸も攻勢に出てきていた。この時点で後半２０分。一点差に詰め寄ったことで更に勢いが増し、そこから先は今季初の大乱戦。そこから約１０分間、磐田戦松本戦で待ち望みつつ叶わなかった、次の一点がどちらに入るか目が離せない攻防が続いた。
決着をつけたのは、復活の『湘南の魂』永木。後半３１分、湘南のコーナー時に引いてカウンターに備えていた永木の元に、ＤＦのクリアボールが転がってきた。それをトラップすらせずに、ペナルティエリア２個分の距離にも関わらず、思い切りよくシュート。
宇宙開発と思われた(失礼ｗ)ロングシュートは、糸をひくような低いバウンドで両チームの選手の間をすり抜け、相手ＧＫの手の先をかすめてゴール隅に吸い込まれていった。
これが決勝点とはなったが、そこから試合終了まで互いに貪欲にゴールを目指した、スリリングな試合となった。勝ったから言えることではあるのだが、正直とても楽しかったし興奮した。久しぶりにホームで激しい試合になり、その上で勝ち切れたのだから。
そもそも前半のうちにもっと得点しておけばとか、思うところはあるにせよ反省点が皆無の試合なんて無いわけだしね。久しぶりに燃える試合を見せてくれたというだけでＯＫとしましょｗ。
今節が終わって、次節昇格が決まるパターンは以下の通り。
１：湘南が勝利した場合、磐田が引き分け以下。
２：湘南が引き分けた場合、磐田が敗戦。
つまり、ここから勝ち点が１以上離れる結果になった瞬間に２位以上が確定＝自動昇格ということになるわけで。選手達はどんな状況であってもＧＥＴ３を目標にするとはいえ、１６時開始の磐田戦の結果を１８時開始の湘南サポが気にしないわけにはいかない。
「何でもいいから一刻も早く昇格決定を」という気は申し訳ないがサラサラ無いｗ。ホームで昇格も優勝も決まってくれるのが一番なので、明日の１８時までは臨時磐田サポとして精一杯応援させていただこうと思う。磐田が勝ってさえくれれば次節昇格は無いんだから。
その上で湘南の無敗記録が継続してくれれば、これに勝るものはないね！
