湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第30節_vs松本山雅(H)】 『湘南乃魂』△1-1

15時。キックオフ4時間前に到着した平塚は、待機列は元より、フードパークを含めたスタジアム周辺に多数の山雅サポさんで溢れていた。ここまでアウェイサポ一色に染まったのを観たのは初めてだ。

発表された観客数こそ磐田戦の方が多かったが、来訪したサポは明らかに今回の方が多かった。2年前はどうだったっけなと調べてみたら、驚いたことに7000人も入ってなかった。今回はゴール裏を中心に、アウェイ寄りのかなりの範囲を湘南グリーンでない深い緑が埋めていた。

去年のJ1でも無かった、スタジアムジャックという実感。応援では正直圧倒された。現実味を帯びてきたJ1への期待感が、声量となって現れていた。今のアルウィンは凄いんだろうなぁ。

ただ、声量では負けていてもテンションでは湘南サポも負けていなかった。何しろ『湘南乃魂』永木亮太が復帰してくれたのだから。そして、ワタルが∪-21日本代表としてチームを離れる試合でもある。バトンタッチを勝利で飾りたいと、誰もが思っていたことだろう。

その想いは、試合序盤にすぐに結実した。永木の蹴るコーナーキックから、ワタルがヘッドで合わせて先制するという理想的展開。しかし、返す刀でFKからの折り返し開を叩きこまれて、同点にされた。油断をすれば後ろからバッサリな緊張感。気の抜けない展開のまま前半は終了。

後半も更に激しい試合になるだろうと思っていた…のだが。後半は山雅がよりカウンター色を強めていったことで自由につかえるスペースが増え、湘南は前半よりもスタイルを発揮できるようになっていた。カウンターの危機にもなるが、それでも勇気を持って前に出るのが湘南なのさ。

互いの持ち味を見せつけつつ、必殺の一撃を狙い合う展開。山雅のカウンターは未然に防げていたけれど、湘南も引いた相手を崩せない課題を解決できず、決勝点を奪えないまま試合終了。

まー試合後の監督コメントがえらい長文で、湘南の曹監督も山雅の反町監督も楽しかったんだろうなとw。もちろん試合の結果についての悔しさはあるんだろうけど、互いを知り尽くした二人だからこそ、充実感もあるんだろうな。羨ましい関係だなぁ。

勝ち切ることはできなかったが、永木がこの大事な試合で90分プレーできたことは大きな収穫だ。残り試合は少ないけど、あとは調子を戻す一方。休んでいた間の鬱憤を、思う存分晴らしていってくれればいい。『魂』の二つ名は伊達じゃない。頼もしい存在が帰ってきてくれた。

代わりに(では無いが)ワタルが不在になるのは痛いが、2年前も同じ状況をクリアしてきた。永木不在の間に岩尾の目処がついたし、シュンスケ(元DF)が一列下がれば体裁は保てるだろう。

岩尾は岩尾で中盤を支えてきた自負はあるだろうし、盤石だったDFの控えだった選手もチャンスと燃えているだろう。昇格と優勝を見据えて戦う終盤戦、ここにきて新たな競争の火種が増えたのは、チームの刺激になる。日替わりにヒーローが出てくるくらいになればいい。

さて、次節はアウェイ讃岐戦。順位こそふるわないが、ここ3戦はドローの後で2連勝。前節では残留争い中のヴェルディとの直接対決にも勝利して、勢いにのっている相手だ。

ホームでは3-1で勝利したが、内容的には低調だった。遠くにゴールが見えてきた今こそ、讃岐の勢いを全て受け止めた上で、内容の伴った結果を望みたい。頼むぞ、魅せてくれ永木!