湘#48 れび@湘南サポBLOG Ver.2

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【J2・第29節_vs山形(A)】 『開幕100%』○3-1

キックオフ直後に完璧なカウンターから先制点を奪われた後、確かに山形を押し返してはいるのだが、どこか連動のズレを感じた。出足の遅さ、緩慢なパス。全体としては悪くはないが、流れが作れない。

モニター越しにも、ゴール裏からも感じられたなら、実際に指揮している監督はさぞもどかしかったことだろう。前半終了直前にウェリが傷んでグラウンドに倒れていても、戦術ボードに集中して顔も上げない姿がスカパーに映っていた。試合後のインタビューでも怒りを滲ませていた。

ハーフタイムで、よっぽどのお叱りがあったのか。後半開始からの動きは本来の物とはいかないが、随分と良くなったように見えた。後半開始直後に追い付き、更にひっくり返してみせた。

先制点を奪われたディエゴ&ロメロのコンビを中心とした素早いカウンターに、何度もピンチになった。ポストとクロスバーにも一度ずつ救われた。追いつかれなかったのは幸運でしかない。

それでも、ギリギリのところでリードを守り切ったことには変わりない。遅くはなったが後半ロスタイムにダメ押しの追加点も奪うことができた。自分達の力を疑うほど内容が悪かったわけではない…のだが、100%で試合に入れなかったことは猛省せねばなるまい。

監督の言う「本当に去年だったら0-3、0-4です。」という言葉で思い出すのは、去年のアウェイ磐田戦。いきなり開始30秒で先制されたあとは、浮足立ったまま失点を重ね続けた。

修正できた分だけ進歩はあったんだろうけど、同じことをくりかえしてしまったのはイカン。常に100%の心と身体で試合に臨むのは、選手の義務でもあるが、チームの仕事でもある。

個で取り返せるだけの力は湘南には、ない。今以上に、チームで同じ方向を向いて、試合開始から全力で走り出せるようにならなければ。現状のJ2では、同じように全力で走れば簡単に負けないだけのモノは、今まで積み上げてきてこれているのだから。

そして次節。『義兄弟』松本山雅FCとの再戦。苦楽を共にした二人がチームを違いて率い、現在どちらも自動昇格圏。前回対戦は3月末。終盤に突き放せたものの、内容は拮抗していた。

あれから5ヶ月。勝ち点差は15もあるが、松本も4つしか負けていない。チームを熟成させ、結果を積み重ねて、普通なら立派な首位の戦績のチームに急角度の成長曲線で登りつめてきた。

自動昇格圏を盤石なものにして、あわよくば首位昇格までも視野に入れるなら、松本も絶対負けられない。湘南は湘南で、同時に昇格するかもしれない相手に「2014年のチームでは2試合やって一度も勝てなかった」という明確な結果を突きつけてしまいたいはず。

互いに自動昇格というだけなら両チーム共にドローだってアリなんだろうが、そんなことはチームもサポも望むまい。わずかな油断も許されない、緊迫した試合になることは間違いない。

天皇杯大宮戦で、リーグ戦磐田戦で、山形戦で、出来なかったこと。全てを松本戦で修正して、その上で勝とう。14連勝→1敗→14戦無敗。その先にはどんな結果が待っているだろうか。