先制するも、ラスト１０分で２失点して敗退。…と書くと、まるで去年と変わってないように観える。でも現地で観戦したら、去年までとは違った風景があった。もちろん課題も浮き彫りになったけれど。
流石に中２日ではスタメン全員レギュラーとはいかなかった湘南。リーグ戦で結果が出ずにレギュラー温存でサブ主体の大宮。コンディションは雲泥の差の中、スタイルを貫けるかどうか。
疲れを感じさせない勢いで、大宮ゴールに人数をかけて迫る湘南。攻撃の形は出せているが、Ｊ２ではシュートまで持ち込めるところで攻め切れない。それを受けきって、カウンターでサイドを切り崩す大宮。爆発的なスピードで突破されてピンチを招くも、何とか防戦する湘南。
相手の守備をかいくぐれず、頼みのサイドが押し込まれて攻撃力が半減してしまっていた去年とは違う。まさしく一進一退。しかもアクションは湘南側から始まっている。ボールを持たされていた印象は無かった。贔屓目アリなのは承知だが、主導権を握っていたのは湘南に見えた。
後半、コーナーに三竿がドンピシャで合わせて先制。流れの中からでは無かったが、今年のストロングでもあるセットプレーから先制できた。勝利の権利は得た…のだが、自ら手放した。
前述のとおりラスト１０分で逆転されてしまうんだが、その起点というか遠因がミスとセルフジャッジに見えたのが残念でならない。ウェリントンが特に目立ってたけど、湘南の選手に勝手に判断してプレーを止めちゃうのが、やたら目についたんだよねぇ。余裕無かったのかなぁ。
同点弾はミスによるボールロストからだった(と思う)。決勝点は(多分／確か)コーナーのクリアボールを競った丸山が倒れて、審判にアピールしてる間にゴール前までカウンターで運ばれたところをゴール正面でファールで止めて、そのＦＫから。
その場面の動画がアップされてるけど、大宮の選手が湘南の壁を「うりゃっ」と物理的にどかしてできた空間をズラタンの超強力シュートを叩きこまれたんだけど、コレはアリなんですかねｗ。初めて見た。少年サッカーで流行っちゃえば面白いのに(皮肉)。
それはともかくｗ、丸山(？)が即座に追いかけても結果は変わらなかったかもしれないけれど、プレッシャーをかけられれば何か起こったかもしれない。何より自分でプレーを止めても良いことなんて何もない。攻撃も守備も相手より連動できなきゃ、結果を掴みとることはできないぞ。
もちろん勝って当然なんて甘い考えだったわけではないが、悔しいものは悔しい。ミスや無駄なセルフジャッジが失点に直結するのがＪ１。何事にも動じず、どんな状況でもスタイルを貫き通せるようになろう。何度でも立ち上がっていけばいい。
さて、リーグ戦に戻って磐田戦。松本山雅との差を詰めたい磐田も、リベンジに燃えているだろう。でも、大宮戦で更に兜の緒を締め直した(はずの)湘南だって、簡単にやられるわけにはいかないぞ。白熱必至のこの試合、お時間に余裕のあるＪ１サポの方、夜のお供にいかがですか？
